投稿日: 2002/08/02(Fri) 22:01
投稿者しんじ
Eメール
タイトル「the knight of nighthawk 〜夜のどこかで〜」の感想
URL
ども。

まず、一人称の「僕」ですが、「俺」の方が不良っぽくなってよかったんじゃないかな、と思いました。
いや、でも行動は不良ながらも「僕」という一人称が、人間をやわらかく見せていたのは良かったのかも。
ただやはり「僕」では違和感があり、「俺」の方が自然だったのではないかな、と書いておきます。

内容についてですが、
登場人物ばかり多くて、核となるものが希薄に感じられました。
しかし、この作品の持ち味というのはその薄さであり、酒に酔った人間の淡いぼんやりとした記憶。
だから、ケンカしようが雨に打たれようが、ボーッとした感じを書いて欲しかったですね。
ラストのシーンで、歌の結末が気になる、なんてことがない方がよかった。
逆に、歌のことはまったく覚えてないけど、歌のようなことが起こった、とした方がストーリーに芯が通ったように思います。

えー、ちなみに、タイトルの意味がよくわからんっス。
いや、なんとなく分かるんですが、英語にした意味があまりないような……。

こんなとこで。


投稿日: 2002年08月03日 04時47分
投稿者F-MON
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タイトルRe: ありがとうございますっ
URL
こんばんは。さっそくご感想を頂き、ありがとうございます。

>まず、一人称の「僕」ですが、「俺」の方が不良っぽくなってよかったんじゃないかな、と思いました。
>いや、でも行動は不良ながらも「僕」という一人称が、人間をやわらかく見せていたのは良かったのかも。
>ただやはり「僕」では違和感があり、「俺」の方が自然だったのではないかな、と書いておきます。

おっしゃる通りだと思います。実際どちらにするかで迷いましたが、どうも「俺」だと
カッコ良くなってしまうような気がしたので、こちらにしました。
「俺」にして、事態の展開とのギャップを強調しようかなとも思いましたが……

>ラストのシーンで、歌の結末が気になる、なんてことがない方がよかった。
>逆に、歌のことはまったく覚えてないけど、歌のようなことが起こった、とした方がストーリーに芯が通ったように思います。

うーん。ちょっと、キレイにまとめることを意識してしまった感はあります。
実は、あえてはっきりと「思い出」にしたのは「主人公が少しまともになって終わる」
というふうにしたかったからなのですが、その辺りが、今一つ話の本編とかみ合って
いなかったかもしれません。

>えー、ちなみに、タイトルの意味がよくわからんっス。
>いや、なんとなく分かるんですが、英語にした意味があまりないような……。

これはもう、僕の単なるこだわりです(^_^;)ゞ
ある画家の絵で「Nighthawks(夜更かしの人々)」という題のものがありまして、
カッコいいなあ、と思ったものですから……

>こんなとこで。

参考になりました。ありがとうございました〜


投稿日: 2002年08月04日 00時42分
投稿者天青石
Eメール
タイトル「the knight of nighthawk 〜夜のどこかで〜」の感想です。
URL
F-MONさん、こんばんは。
お久しぶりです。
「the knight of nighthawk 〜夜のどこかで〜」読ませていただきました。

とても雰囲気のある出だしで、すんなりと物語に引き込まれました。
ある一夜の物語という感じで、淡々としているのですが、とにかく雰囲気がよくて、ツボにはまりました。
主人公の酩酊感や物憂げな感じが、酒場の描写や雨で上手く表現されていて、とても勉強になります。
F-MONさん、長い話は書かれないんですか? ぜひ、読んでみたいです。

では。短いですが、感想でした。


投稿日: 2002年08月04日 01時26分
投稿者F-MON
Eメール
タイトルRe: ありがとうございますっ
URL
>F-MONさん、こんばんは。
>お久しぶりです。

こんばんは天青石さん。ごぶさたしておりました。
読んでくださって、ありがとうございます。作品を気に入って頂けたようで、
何よりです。

>F-MONさん、長い話は書かれないんですか? ぜひ、読んでみたいです。

う〜ん(^_^;) ストーリーを考えるのが、なかなか難しいんですよね。
気が短くて根気が無い、という性格も災いしていますし(笑)
でも、書けたらカッコいいですよね。いつか、書いてみたいです(^_^;)

>では。短いですが、感想でした。

ありがとうございました〜


投稿日: 2002年08月04日 20時32分
投稿者てぃあら
Eメール
タイトル初めまして、感想です!
URL
初めまして、新参者のてぃあらと申します!これからよろしくお願いしまーす。

で、さっそく感想。
とてもよい作品でした。“僕”の生きていることの疲れみたいなのが、そこはかと感じられて……好きだなー、こういう雰囲気の話!現実感のあるしっかりしたキャラと時間展開。少女を助けようとして肩透かしを食らっちゃうとこなんか、上手に読者を裏切ってて「そうだよな、現実ってこんなもんだよな」と納得しちゃいました。でもちゃんとファンタジーの香りムンムン(すみません、品のない表現しかできませんで……(笑))詩人の歌なんてすごく雰囲気があって素敵でした!触れ合えそうで、届かないそれぞれの心の動きも良いですよね、なんだか切なくて。全体的に大人のファンンタジーって感じ!(なんじゃそりゃ?)

これからも頑張って下さいませ!ではでは。


投稿日: 2002年08月05日 01時58分
投稿者F-MON
Eメール
タイトルRe: ありがとうございますっ
URL
>初めまして、新参者のてぃあらと申します!これからよろしくお願いしまーす。

F−MONと申します。初めまして。こちらこそ、よろしくお願いします。
楽しんで頂けたようで、書き手として本当に嬉しく思います。

>全体的に大人のファンタジーって感じ!

そう言っていただけると、助かります。何しろ地味なお話なので……(^_^;)

>これからも頑張って下さいませ!ではでは。

ありがとうございました〜


投稿日: 2002年08月10日 00時21分
投稿者ひなぎく
Eメール
タイトル感想です!!
URLhttp://www2u.biglobe.ne.jp/~pokky/
 こんにちわ、ひなぎくと申します。
 やっぱりやぱ富士(あ、やっぱりがかぶった……)はレベルが違うんかなぁ、とひしひし感じます。やっぱりどなたも文章を書きなれていらっしゃって、それでいてストーリーも面白いです。
 
 全体を通して「僕」の倦怠感がよく表されていてよかったです。
 物語全体が雨に包まれてぼんやりとしている感じですが、こういうの好きです。
 文章から雰囲気を滲み出させる、というのは並大抵の腕じゃできないことだと思います。
 最後も「あの歌はどうなったんだろう……」という綺麗で、雰囲気にあった終わり方だったし。
 なーんか、剣と魔法のファンタジーを書きたくなっちゃうような、そんな小説でした。懐かしいなぁ。

 それでは短くて申し訳ございませんが、これぐらいでご勘弁を(笑)
 


投稿日: 2002年08月10日 11時22分
投稿者F-MON
Eメール
タイトルRe: ありがとうございますーっ!
URL
> こんにちわ、ひなぎくと申します。

こんにちは、F−MONと申します。チャットでお会い……したかも、してないかも
ですが、よろしくお願いします(^_^;)ゞ

>やっぱりどなたも文章を書きなれていらっしゃって

「どなたも」の中に、ひょっとして僕も含んで頂いているのでしょうか(^_^;;)
だとしたら、僕については、全くそんなことはありません。短編投稿は、これが
2作目ですし……

> 物語全体が雨に包まれてぼんやりとしている感じですが、こういうの好きです。

ありがとうございます。それで思い出しましたが(多少、話が逸れますが)、
この作品で失敗だったと思うことの一つに、雨と時刻の問題があります。
実は、主人公が店を出た「宵の口」から、雨のシーンの「真夜中」までに3時間くらいが
経過しているというつもりなのですが、そのあたりがちゃんと表現されていませんでした。

> なーんか、剣と魔法のファンタジーを書きたくなっちゃうような、そんな小説でした。

僕は奇抜なシチュエーションを考えるのが好きなので、書くとたいていファンタジーに
なってしまいます。もっと魔法とかがバンバン出てくるようなものが、書きたいですしね。

> それでは短くて申し訳ございませんが、これぐらいでご勘弁を(笑)

いえいえ、ありがとうございましたーっ!!


投稿日: 2002年08月13日 22時30分
投稿者砂時
Eメールeaab7622@mb.infoweb.ne.jp
タイトル感想五人目です
URL
こんばんは、砂時です
現在受験中ということで、感想が遅れてしまいましたが……そのあたりは置いておいて

雰囲気がとてもいい作品でした。主人公のどこかこの世を捨てているかのようなそぶりや、町の冷たさがいい味を出していたと思います。他の登場人物たちの影の薄さは、主人公との関係の大きさを考えてみればこのくらいでいいのではないかと。ぶっちゃけた話、所詮は行きづりの関係なのですから

気になるところとしては、やはり一人称。金もなく、酔いつぶれ、あげくのはてに傭兵団へ……という男が『僕』は少しというかあまり似合いません。いくつか不良のような台詞を加え、人生をすさませてみるのもまた面白かったとおもいますよ

最後。ラストのあのシーンはとても印象に残りました。うまいですね。確信犯ですね(謎)それでいて答えを出さないところがまたよかったです

というわけで、感想でした。できれば、企画短編に参加してくださいね。目指せ三作品目


投稿日: 2002年08月14日 01時17分
投稿者F-MON
Eメール
タイトルRe: ありがとうございまーすっ!!
URL
>こんばんは、砂時です

こんばんは、F−MONです。受験ですかぁ。昔、そんなこともありましたね……

>気になるところとしては、やはり一人称。金もなく、酔いつぶれ、あげくのはてに傭兵団
>へ……という男が『僕』は少しというかあまり似合いません。

うーん。やっぱりちょっとギャップがありますか…… そのギャップが楽しめる類のもので
あればそれでいいような気もしますが、単なる違和感の域を出ていないと問題ですよね。
あるいは「僕」という一人称には、僕自身が思うより子供っぽいイメージがあるのかも
しれませんが……

ただいずれにしても、この作品の書き手として意図したつもりなのは、
「この主人公はいわゆる『不良』ではなく、単に『普通だけど少しダメっぽい奴』である」
ということですね。キムタクよりは草薙剛……という感じでしょうか。我ながら、例えが
全然間違ってるような気もしますが(爆)

>というわけで、感想でした。できれば、企画短編に参加してくださいね。目指せ三作品目

企画短編ですか(^_^;) 何かモヤモヤと浮かぶものはあるのですが、はたして……
ともあれ、ご感想ありがとうございました〜!


投稿日: 2002年08月18日 13時42分
投稿者ASD
Eメール
タイトル遅くなりましたが6人目です
URLhttp://www.bb.wakwak.com/~asd/
遅くなりましたが、感想です。

何だか大変久々にF−MONさんの作品を読んだような気がします(爆)
SSS以外では二年ぶりくらいなのと違いますかねぇ……。
「やぱ富士」になってからでも初めての投稿なのではないかと思いますし。
そういう意味では、何やら読んでいて大変有り難い感じがしました(爆)

まぁそれはそれとして、
SSSよりは確かにボリュームのあるお話でしたが、読んでみた限りでは
やはり特に物語らしい物語のない、ショートストーリー的な内容だったと思います。
SSSではどこか1シーンだけを切り取ったような、そんな作品が多かったように思いますが、
この作品もやはり、そんな印象の作品だったように思いました。
実にF−MONさんらしい作品だった、と言えるかも知れません。

それだけに、特別何か語るべきことがあるわけでもないのですが、
F−MONさんらしいテイストはバリバリに出てたと思います。
雨や川など「水」のある風景がF−MONさんの作品にはよく出てきますが、
本作でもばっちり雨が降ってますしね(笑)
酒場で意識不明になってる酩酊感とか、
雨に降られてずぶぬれになってる感覚とか、
物語性よりも、物語世界の持つ雰囲気や空気感といったものが、
非常に濃厚に伝わってくる作品だったな、と思いました。


残念なのは……やっぱりもう少し物語らしい物語があって欲しかったなぁ、と言う事でしょうか。
書かれていない部分を想像させるのがF−MONさんらしさなのかも知れませんが、
それはそれとしてもう少し長めの作品も読んでみたいような気がします。
(この作品を長くしろ、と言っているわけではありませんが)
あと、作品の雰囲気こそ絶品ですが、
多少厳しい目を向ければ細かい語句など、もう少し煮詰めようはあるようにも思えます。
まぁ、それはこの作品を実際に出版するとか、どこかに公募するとか、
そういう時はもう少し煮詰めなくちゃイカン、というレベルの話ですけどね。


……ううむ、久々にF−MONさんの作品を読めたので
なんか感想が甘口になっているような気がしますが(爆)
以上、感想でした。


投稿日: 2002年08月18日 18時58分
投稿者F-MON
Eメール
タイトルRe: ありがとうございます〜っ!
URL
>何だか大変久々にF−MONさんの作品を読んだような気がします(爆)
>「やぱ富士」になってからでも初めての投稿なのではないかと思いますし。

こんにちは。ごぶさたしておりました(^_^;)ゞ

>やはり特に物語らしい物語のない、ショートストーリー的な内容だったと思います。

そうです。物語、書きたいです(T_T) 実際、壁なんですよね。ストーリーを作るのが…… 
なんとかしたいです。

>書かれていない部分を想像させるのがF−MONさんらしさなのかも知れませんが、

それはないです(^_^;) 書かれてないものは、単に書かなかっただけでして。

>多少厳しい目を向ければ細かい語句など、もう少し煮詰めようはあるようにも思えます。

あるかもしれません。推敲って、やってるつもりでも穴がありますね……(T_T)
自分の目で今見ても、同じ言葉を続けて2回使ってたりとかしてますし。

>なんか感想が甘口になっているような気がしますが(爆)
>以上、感想でした。

いえいえ、ありがとうございました〜!


投稿日: 2002年09月04日 00時21分
投稿者アザゼル
Eメール
タイトル今更ながら感想です〜
URL
初めまして、アザゼルというものです。
決して怪しい者ではありませんので(という奴ほど怪しかったり)
以後お見知りおきを。

では、感想です。
まずなんというか、ライトノベルと言うよりは、
どこか文学的な匂いの感じる作品でした。
いうなればライト文学?(そんなジャンルもあっていいかも)
基本のスタイルは、徹底的な没主体というところで、
どこかの私小説チックな雰囲気がプンプンしてた気がします。
もちろんそれが悪いかと言うと、そんなわけでは全然無くて、
一見行為に満ち溢れているくせに、
それをどこまでも冷めた視線で見つめている主人公というこの小説の形式は、
雰囲気を出すための大きな要因の一つになっていたのではないかと思います。
ただこういった小説に必要となる(と思っている)
「思想」のようなものが一読しただけではちょち伝わらなかったので(まあ、アザゼルに伝わらなかっただけで、他の方には伝わっていたのかもしれませんが)
もう少しこの小説の核となるようなメッセージを前面に押し出して欲しかった気はします。
それは「雨」だったり「歌」だったりと、
何でも良いのですが、
そこにプラスアルファとしてF−MONさんの「声」を含ませるだけで、
この話はもっと印象深いものになるような気がしました。

――とまあ、なんだか読み返してると勝手に偉そうなことをぶちぶち述べていますが、
作品の雰囲気は独特の雰囲気を持っていらっしゃいますし、
この雰囲気はアザゼルも素敵だと思いますので、
実はあまり私の戯言は気にしなくても良いかもしれません(というより、気にしないで下さい(笑))

それではF−MONさんの次回作に期待しつつ、
今回はこの辺で。
アザゼルでした〜


投稿日: 2002年09月05日 00時16分
投稿者F-MON
Eメール
タイトルRe: いえいえ、ありがとうございます〜
URL
>初めまして、アザゼルというものです。
こんばんは、F−MONです。
実は…… アザゼルさん、昨年9月に僕のSSSSに感想をくださってます。
約一年ぶりの、ごぶさたでしたのでした(^_^;)ゞ

>基本のスタイルは、徹底的な没主体というところで、
>どこかの私小説チックな雰囲気がプンプンしてた気がします。
>ただこういった小説に必要となる(と思っている)
>「思想」のようなものが一読しただけではちょち伝わらなかったので
>もう少しこの小説の核となるようなメッセージを前面に押し出して欲しかった気はします。
し、しそーですか。えーと…… とりあえず一杯飲んで、考えてみます(爆)(^_^;) 

>それではF−MONさんの次回作に期待しつつ、
>今回はこの辺で。
>アザゼルでした〜
うーん、企画短編への挑戦が、早くも挫折しそうなんですけどね……(T_T)
ともあれ、ありがとうございました〜