投稿日: 2002/08/30(Fri) 00:28
投稿者ASD
Eメール
タイトル砂時さん作「それはもう遠い思い出」感想です
URLhttp://www.bb.wakwak.com/~asd/
砂時さん的に非常にベーシックというかストレートというか、
実に砂時さんらしい恋愛ものだったと思います。
過去ファンタジー、サスペンスと色々挑戦してきたわけですが、
どの作品もあくまでもベースは恋愛ものですよね。
本作はそういう意味では、原点回帰のニュアンスが大変に強かったと思います。

クオリティに関しては、あとがきの方で難あり、と自らほのめかされているようですが(爆)
むしろ一読した限りでは、丁寧に仕上がっていたのではないかと思います。
ただ、内容の割にちょっと文章に力が入りすぎのような印象を受けました。
砂時さんの作品は、非常に丁寧な心理描写、内面描写や、
そういう描写でもって心理的思索の過程を追いかけていくようなお話の作り方が印象的なのですが、
そのためかストーリー的な内容の割には分量がかさみがちな傾向があるように思われます。
特に、文章のクオリティが上がれば上がるほど、そういう傾向は強いように思われます。

それと本作の場合、内面思索とは別に
「バイトを抜け出してお祭りを見に行く」という明確なシチュエーションがあるわけですから、
むしろそちらの方を描く事に専念しても良かったんじゃないでしょうかね。
キャラクタの内面表現を、実際の内面描写・心理描写に頼るのではなく、
「お祭り」という外面描写?を通じて、間接的にほのめかしてみるような描写も
アリなのかも知れませんね。

正直、このストーリー、この内容であれば
半分ぐらいの枚数でさらりと読みたかったな、という風に思いました。

……って、長文大王のASDにそんな事言われてもねぇ、てな感じですが(爆)



あと、個人的に興味深かったのは、テーマ的な展開ですかねぇ。
感想でここまで踏み込んでしまうのもちょっとアレですが(爆)
「手の届かない想い」に主人公が思い悩んで、
そんな主人公を救ってくれる人?が身近にいて、
逡巡の末、身近な人の想いに主人公が応える……という感じで、
砂時さんの作品って、おおむねこのパターンに収まるように思いますが、
今回ついに、主人公が昔の彼女?と実際に再会するシーンがあったのがビックリでした(爆)
まぁ恋愛物にはありがちなシチュエーション、と言ってしまえばそれまでですが、
砂時さんの過去作の場合、「遠くの想い人」は基本的に登場しないのがセオリーでしたからねぇ……。
ストーリーの方がシンプルだっただけに、そういうテーマ的な進展の方に
思わず目がいってしまいました(爆)


それから、まったくの余談ですが……。
砂時さんの作品に心理描写・内面描写が多い、という話は上記の通りなのですが、
各作品のタイトルもまた、そういう心理的な部分にモチーフを求めているケースが多いように思います。
何が言いたいのかというと、要するにタイトルが似たり寄ったりになりがちなんじゃないかな、という気がするのですよ(爆)
(タイトルで内容が即思い浮かぶのって、「エミリアの願い事」ぐらいでしょうか)
内容的に内面描写にこだわるのは作風だからいいとして、
タイトルくらい色々とバリエーションを持たせてあっても、バチは当たらんように思いますが……(汗)



何やら余計な事を言っているような気もしますが(爆)
以上、感想でした。


投稿日: 2002年08月30日 01時23分
投稿者アザゼル
Eメール
タイトル二人目です〜
URL
こんばんわ、体操のお兄さんです(違)

……こんばんわ、アザゼルです。
のっけからつまらないこと言ってすいません。
書いた後に大後悔ですが、
一度書いたことを消せるほど、芸人として完成されていませんので(意味不明)

はい、感想です。
毎度のことですが、アザゼルの感想を読んで、
「こりゃ、ためになるね!」
となることは、砂漠の上に落としたコンタクトレンズについていた睫毛が実は枝毛だった、というより可能性が低いので、適当に聞き流してください。

う〜ん。
相変わらず砂時さんの話は、切ない気持ちになりますねえ。
誰もが一つは抱えているであろう、追憶の中の恋心。
そういったものを喚起させられるのは、
読んでいて非常に切ないはずなのに、なぜか懐かしいようなこそばゆいような気持ちになってきます。
夏祭りという場面設定もいいですね。
夏祭りってのは、なんだかそういう色あせてしまった過去の象徴のようなもの。
当たるはずの無いクジをやったり、
実はすっぱいりんご飴を食べたり、
水に触れた瞬間破けてしまう金魚すくいをやったり。
そういうたあいもないことでも、
好きな人と一緒にそれを共にするだけで、
輝かしい思い出になる気がします。
でもなぜか恋人一歩手前で終わってしまい、
二度と出会うことが無くなってしまい……
うんうん。
なんでこんなに胸が痛むんでしょうね?(煙草の吸いすぎだ(爆))

文章も砂時さんらしく、
非常に丁寧で繊細な心理描写が今回も上手く雰囲気を作っていた気がします。
ただ心理描写に力を入れるあまりに、
少々くどくなってしまう部分もあったので、
そこら辺はASDさんの仰っていたように、状況描写でさらりと間接的に表現するのもいいかもしれませんね。
例えば花火が上がったのを見て、
主人公が綾香さんの手を強く握り締めたり――
とかそういう些細なことでも意図が伝わったりすると思いますので(ホンマかいな)

では、感想というよりは、
小学生の読書感想文チックなものになってしまいましたが、この辺で。
連載の方も頑張ってください。
期待しております♪
アザゼルでした。


投稿日: 2002年08月31日 23時 7分
投稿者砂時
Eメールeaab7622@mb.infoweb.ne.jp
タイトルアザゼルさん、感想どうもありがとうございます
URL
>こんばんわ、体操のお兄さんです(違)
>
>……こんばんわ、アザゼルです。
>のっけからつまらないこと言ってすいません。
>書いた後に大後悔ですが、
>一度書いたことを消せるほど、芸人として完成されていませんので(意味不明)

……芸(笑)

>はい、感想です。
>毎度のことですが、アザゼルの感想を読んで、
>「こりゃ、ためになるね!」
>となることは、砂漠の上に落としたコンタクトレンズについていた睫毛が実は枝毛だった、というより可能性が低いので、適当に聞き流してください。

いや、聞き流したりはしませんけど……睫毛?

>う〜ん。
>相変わらず砂時さんの話は、切ない気持ちになりますねえ。
>誰もが一つは抱えているであろう、追憶の中の恋心。
>そういったものを喚起させられるのは、
>読んでいて非常に切ないはずなのに、なぜか懐かしいようなこそばゆいような気持ちになってきます。
>夏祭りという場面設定もいいですね。
>夏祭りってのは、なんだかそういう色あせてしまった過去の象徴のようなもの。
>当たるはずの無いクジをやったり、
>実はすっぱいりんご飴を食べたり、
>水に触れた瞬間破けてしまう金魚すくいをやったり。
>そういうたあいもないことでも、
>好きな人と一緒にそれを共にするだけで、
>輝かしい思い出になる気がします。
>でもなぜか恋人一歩手前で終わってしまい、
>二度と出会うことが無くなってしまい……
>うんうん。
>なんでこんなに胸が痛むんでしょうね?(煙草の吸いすぎだ(爆))

なんだか、私の文章はかなりパターン化しているんですよね
次よりは、一風変わった砂時さんで頑張りたいと思います

>文章も砂時さんらしく、
>非常に丁寧で繊細な心理描写が今回も上手く雰囲気を作っていた気がします。
>ただ心理描写に力を入れるあまりに、
>少々くどくなってしまう部分もあったので、
>そこら辺はASDさんの仰っていたように、状況描写でさらりと間接的に表現するのもいいかもしれませんね。
>例えば花火が上がったのを見て、
>主人公が綾香さんの手を強く握り締めたり――
>とかそういう些細なことでも意図が伝わったりすると思いますので(ホンマかいな)

くどくなってしまうところを直すのは、これからの課題です
少しずつ直していこうかと

>では、感想というよりは、
>小学生の読書感想文チックなものになってしまいましたが、この辺で。
>連載の方も頑張ってください。
>期待しております♪
>アザゼルでした。

期待に応えられるよう、頑張ります
どうもありがとうございました


投稿日: 2002年08月31日 22時57分
投稿者てぃあら
Eメール
タイトル感想です!
URL
こんばんは。前に名前を間違えてしまって本当にすいませんでした……反省。

感想、行きます!
砂時さんの世界がしっかりと描かれている作品だったと思います。地元の夏祭りって不思議な空間ですよねー……過去と現在が交差しているような。昔の恋心、夏祭り、偶然の再会など、ベタッとした素材を、さらりとしたキャラが上手く押さえていて、とても新鮮な物語でした!


投稿日: 2002年08月31日 23時 9分
投稿者砂時
Eメールeaab7622@mb.infoweb.ne.jp
タイトルてぃあらさん、感想ありがとうございます
URL
>こんばんは。前に名前を間違えてしまって本当にすいませんでした……反省。

いえいえ。そんなこともたまにはあるさっ、ってね

>感想、行きます!
>砂時さんの世界がしっかりと描かれている作品だったと思います。地元の夏祭りって不思議な空間ですよねー……過去と現在が交差しているような。昔の恋心、夏祭り、偶然の再会など、ベタッとした素材を、さらりとしたキャラが上手く押さえていて、とても新鮮な物語でした!

時間がなくて、おりあえずスタンダートで行こうという、苦肉の作品だったんですよね。これって
落ちついたら、もっと上手に作品を書けると思います。どうぞ一緒に頑張りましょう
それでは、感想どうもありがとうございました


投稿日: 2002年08月31日 23時 3分
投稿者砂時
Eメールeaab7622@mb.infoweb.ne.jp
タイトルASDさん、感想どうもありがとございます
URL
ASDさん、感想どうもありがとうございます
今回は、今までとは違った返事の仕方にしてみました

〜砂時さん的に非常にベーシックというかストレートというか、
実に砂時さんらしい恋愛ものだったと思います。
過去ファンタジー、サスペンスと色々挑戦してきたわけですが、
どの作品もあくまでもベースは恋愛ものですよね。
本作はそういう意味では、原点回帰のニュアンスが大変に強かったと思います〜

原点回帰という意識はなかったんですよね。恋愛ものは、心理描写の練習にちょうどいいかと思っていまして。それに、様々な物語で恋愛は重大な要素を占めていますから。でも、そろそろ改革も必要かな

〜クオリティに関しては、あとがきの方で難あり、と自らほのめかされているようですが(爆)
むしろ一読した限りでは、丁寧に仕上がっていたのではないかと思います。
ただ、内容の割にちょっと文章に力が入りすぎのような印象を受けました。
砂時さんの作品は、非常に丁寧な心理描写、内面描写や、
そういう描写でもって心理的思索の過程を追いかけていくようなお話の作り方が印象的なのですが、
そのためかストーリー的な内容の割には分量がかさみがちな傾向があるように思われます。
特に、文章のクオリティが上がれば上がるほど、そういう傾向は強いように思われます。

それと本作の場合、内面思索とは別に
「バイトを抜け出してお祭りを見に行く」という明確なシチュエーションがあるわけですから、
むしろそちらの方を描く事に専念しても良かったんじゃないでしょうかね。
キャラクタの内面表現を、実際の内面描写・心理描写に頼るのではなく、
「お祭り」という外面描写?を通じて、間接的にほのめかしてみるような描写も
アリなのかも知れませんね。

正直、このストーリー、この内容であれば
半分ぐらいの枚数でさらりと読みたかったな、という風に思いました。〜

枚数がかさんでしまうのは、そろそろ本格的に取り組むべき問題です
なぜなら、くどくなってしまったりするのは危険だと思いますし、もっとスリムに書きたいと言う私の願望でもあります。次の作品からは、また実験的に取り組みましょう

〜あと、個人的に興味深かったのは、テーマ的な展開ですかねぇ。
感想でここまで踏み込んでしまうのもちょっとアレですが(爆)
「手の届かない想い」に主人公が思い悩んで、
そんな主人公を救ってくれる人?が身近にいて、
逡巡の末、身近な人の想いに主人公が応える……という感じで、
砂時さんの作品って、おおむねこのパターンに収まるように思いますが、
今回ついに、主人公が昔の彼女?と実際に再会するシーンがあったのがビックリでした(爆)
まぁ恋愛物にはありがちなシチュエーション、と言ってしまえばそれまでですが、
砂時さんの過去作の場合、「遠くの想い人」は基本的に登場しないのがセオリーでしたからねぇ……。
ストーリーの方がシンプルだっただけに、そういうテーマ的な進展の方に
思わず目がいってしまいました(爆)〜

……これからは一味違う砂時さんに生まれ変わるとしましょう

〜それから、まったくの余談ですが……。
砂時さんの作品に心理描写・内面描写が多い、という話は上記の通りなのですが、
各作品のタイトルもまた、そういう心理的な部分にモチーフを求めているケースが多いように思います。
何が言いたいのかというと、要するにタイトルが似たり寄ったりになりがちなんじゃないかな、という気がするのですよ(爆)
(タイトルで内容が即思い浮かぶのって、「エミリアの願い事」ぐらいでしょうか)
内容的に内面描写にこだわるのは作風だからいいとして、
タイトルくらい色々とバリエーションを持たせてあっても、バチは当たらんように思いますが……(汗)〜

……了解です

感想どうもありがとうございました。なんだか、文全体が重いこと重いこと……この重みを励みにして、これからも頑張ります。


投稿日: 2002年09月01日 00時22分
投稿者天青石
Eメール
タイトル感想4人目です。
URL
砂時さん、こんばんは。
「それはもう遠い思い出」の感想です。

挿入される黄昏時のようなセピア色の思い出と、
夜の暗がりをどこか幻想的な雰囲気の灯りで照らし出すお祭の雰囲気が、
とてもぴったりと合っていたと思います。
過去に何があったのかが少しずつ明かされていって、面白かったです。

失った思い出にまつわるはっきりとしたメッセージがあったところが、
普通の恋愛調の物語と大きく一線を画していたと思いました。

ではでは。
短いですが、感想でした。


投稿日: 2002年09月01日 01時16分
投稿者しんじ
Eメール
タイトルいつもながら長い感想です。
URL
どーも。

この作品、砂時さんらしくなく起承転結がなんとなくあったような気がします。
って誉めてんのか、なんなのか。
そしていつもは「なげーな。いつ終わるんだ」とか思うんですが、
楽しみながら読めました。

砂時さんの作風は心理描写が多くなってますが、今回は少なめでしたね。
いつもは、読みにくい読みにくいと文句言ってますが、ちょっと今回は違うことを。
現代は視覚的物語が全盛です。そしてそれは今後も続くと思われます。
しかし、テレビやマンガなどの視覚的なものには限界もあります。
もちろん小説にも限界はありますが、心理描写とかいうのは絶対に勝っている部分ですよね。
「北の国から」の純のナレーションも限界あるし。
だから心理描写が多いのは良いことなのです。
テレビとかの誕生ってのは、文学の歴史と比較するとかなり最近の出来事です。
しかし完全に主流です。
文学ってのは、その影響を受けて姿を変えつつある時期だと思います。
だから、戦前の文学などを参考にしても役に立たない部分もある気がします。
もちろん温故知新というのは大切にするべきでしょうが。
だからして、今の時代どうあるべきか、というのはさっぱり分からないのです。
結論として、この作品は心理描写が多いような足りないような、でも心理描写は大切。
そんな矛盾したような感想を持ってしまうわけです。
今後も「アンタ、この前と言ってること違うじゃん」と思うことがあるでしょうが責任は持ちません。
読み手として思ったことだけを言うので、適当に解釈してください。

内容について。
少年から大人に変わるさま、いわゆるジュヴナイルというかそんな感じ。
僕自身もそんな作品を書いたことがあるだけに、結構好きです。
ただ、小学生の男は女とは登校しないだろ、とか、いつまでも小学生の気持ちは持たんだろ、とかは感じました。
実際にこんな奴はいないだろう、という奴よりも、自分はこんな感じの小学生だった、みたいな方がいいと思います。
僕の場合で言うとですね。
小5の時に転校してきた女の子がいて、その娘に対してクラス全員が自己紹介したんですね。
その時に僕が「このクラスで一番かっこいいのは僕です」みたいなことを言った。
それ以来、二人はウワサを立てられてしまったんですが、お互い妙に意識してしまったわけですね。
そしてその娘と目が合うと微笑み合ったりしたわけですが、その後もちろん何もない。小学生ですからね。
と、実際いないような奴よりも、実際いた人間を書いた方がいいと思うのですよ。
誰しもそんな感じのことはあるはずで、物語に合わないなら脚色すればいいだけのこと。
あと、最後の公園のシーン。
個人的には、裕和と綾香はあそこでキスしてほしかった。
いろんなことを考えながらのファーストキス。
揺れる想い、花火の帰り。そして綾香から「飴の味がする」とかなんとか言われちゃったりして!(壊れた)
まあテーマという部分で、子供から大人へ、という感じなのに、子供から大人になりかけてまた戻ってしまう。
テーマがあやふやだな、と感じましたので。

あと、細かい部分ですが。
セピア色の記憶、という言葉が三度出てきます。
まあ、「色鉛筆」がアレなのでしょうがないんでしょうが、
実際、セピアの写真とか持ってる時代じゃないでしょう。
先人が作った言葉のひとつなんでしょうね。
でも、だからこそ、安易に使うべきでないのでしょう。
「セピア色の記憶」なんて言葉は、
「待ち合わせ時間になっても彼女がこないから家に電話した」というのと同じくらい使われなくなるべきだと思います。
まあ、感覚的に使いたくなるのは分かるんですが。
あと関係ないですが「琥珀色の液体」って、コーヒーは琥珀色じゃないでしょう。
紅茶に「琥珀色の液体」って使うのは分かりますが、誰が言い出したんでしょうね、アレ。

いつものように、感想がクソ長くなりました。
短めに終わらそうと思うんですが、面白くなって書いてしまうんですねえ。
まあ、誰も迷惑してないからいいですね。たぶん。
っちゅーことで。



投稿日: 2002年09月05日 23時45分
投稿者砂時
Eメールeaab7622@mb.infoweb.ne.jp
タイトル忘れていたわけではないんです……
URL
>どーも。

どーも。しんじさんから感想を貰ったことを忘れていたわけではないんです。ただ、天青石さんのところで睡魔に負けて、さらに忙しさにかまけていただけなんです

>この作品、砂時さんらしくなく起承転結がなんとなくあったような気がします。
>って誉めてんのか、なんなのか。
>そしていつもは「なげーな。いつ終わるんだ」とか思うんですが、
>楽しみながら読めました。

起承転結ができないといい作品になりませんからね。しんじさんになんとなくではなくてちゃんとあると言われたら、そろそろ長編に着手することにしましょうか

>砂時さんの作風は心理描写が多くなってますが、今回は少なめでしたね。
>いつもは、読みにくい読みにくいと文句言ってますが、ちょっと今回は違うことを。
>現代は視覚的物語が全盛です。そしてそれは今後も続くと思われます。
>しかし、テレビやマンガなどの視覚的なものには限界もあります。
>もちろん小説にも限界はありますが、心理描写とかいうのは絶対に勝っている部分ですよね。
>「北の国から」の純のナレーションも限界あるし。
>だから心理描写が多いのは良いことなのです。
>テレビとかの誕生ってのは、文学の歴史と比較するとかなり最近の出来事です。
>しかし完全に主流です。
>文学ってのは、その影響を受けて姿を変えつつある時期だと思います。
>だから、戦前の文学などを参考にしても役に立たない部分もある気がします。
>もちろん温故知新というのは大切にするべきでしょうが。
>だからして、今の時代どうあるべきか、というのはさっぱり分からないのです。
>結論として、この作品は心理描写が多いような足りないような、でも心理描写は大切。
>そんな矛盾したような感想を持ってしまうわけです。
>今後も「アンタ、この前と言ってること違うじゃん」と思うことがあるでしょうが責任は持ちません。
>読み手として思ったことだけを言うので、適当に解釈してください。

心理描写は最初から暖めていた私の切り札。ド下手くそな頃からの相棒ですので、発展成長させこそすれ、失わせることも廃れさせることも考えていません。ただ、くどくなってしまう自分の文章をなんとかしたかっただけなのです。しかし、心理描写が少なめにもかかわらず私の作品はくどいようで……次は、ちょっと思い切ってみましょうか

>内容について。
>少年から大人に変わるさま、いわゆるジュヴナイルというかそんな感じ。
>僕自身もそんな作品を書いたことがあるだけに、結構好きです。
>ただ、小学生の男は女とは登校しないだろ、とか、いつまでも小学生の気持ちは持たんだろ、とかは感じました。
>実際にこんな奴はいないだろう、という奴よりも、自分はこんな感じの小学生だった、みたいな方がいいと思います。
>僕の場合で言うとですね。
>小5の時に転校してきた女の子がいて、その娘に対してクラス全員が自己紹介したんですね。
>その時に僕が「このクラスで一番かっこいいのは僕です」みたいなことを言った。
>それ以来、二人はウワサを立てられてしまったんですが、お互い妙に意識してしまったわけですね。
>そしてその娘と目が合うと微笑み合ったりしたわけですが、その後もちろん何もない。小学生ですからね。
>と、実際いないような奴よりも、実際いた人間を書いた方がいいと思うのですよ。
>誰しもそんな感じのことはあるはずで、物語に合わないなら脚色すればいいだけのこと。

ごもっともかもしれません
今回の作品は忙しかったこともあって、プロットとかをあまり立てられませんでした。そのため、かなり現実的でない部分も……次回作への課題、追加


>あと、最後の公園のシーン。
>個人的には、裕和と綾香はあそこでキスしてほしかった。
>いろんなことを考えながらのファーストキス。
>揺れる想い、花火の帰り。そして綾香から「飴の味がする」とかなんとか言われちゃったりして!(壊れた)
>まあテーマという部分で、子供から大人へ、という感じなのに、子供から大人になりかけてまた戻ってしまう。
>テーマがあやふやだな、と感じましたので。

テーマは、一応『思い出と現実の交差点』っぽいものであったはずです。忘れようとしていた昔の思い出と突然向かい合わされる、っていうのが流れだったわけで。子供から大人へ、という部分がまったく欠落していたりしています……すみません

>あと、細かい部分ですが。
>セピア色の記憶、という言葉が三度出てきます。
>まあ、「色鉛筆」がアレなのでしょうがないんでしょうが、
>実際、セピアの写真とか持ってる時代じゃないでしょう。
>先人が作った言葉のひとつなんでしょうね。
>でも、だからこそ、安易に使うべきでないのでしょう。
>「セピア色の記憶」なんて言葉は、
>「待ち合わせ時間になっても彼女がこないから家に電話した」というのと同じくらい使われなくなるべきだと思います。
>まあ、感覚的に使いたくなるのは分かるんですが。
>あと関係ないですが「琥珀色の液体」って、コーヒーは琥珀色じゃないでしょう。
>紅茶に「琥珀色の液体」って使うのは分かりますが、誰が言い出したんでしょうね、アレ。

セピア色は雰囲気出すためと、色鉛筆への間に合わせ……安易に使うべきではないのかもしれないですけど、思い出を指す季語(謎)のように使ってみたいだけ

>いつものように、感想がクソ長くなりました。
>短めに終わらそうと思うんですが、面白くなって書いてしまうんですねえ。
>まあ、誰も迷惑してないからいいですね。たぶん。
>っちゅーことで。

オールオッケーですよ、しんじさん
実は、次の作品はプロットもちゃんと完成しています。起承転結もあります(多分)それでいて、ある程度自分を成長させた作品になってくれるはず。完成が十一月予定ですが……エミリアの改訂版がまた遅れる。許して。それでは


投稿日: 2002年09月02日 23時31分
投稿者砂時
Eメールeaab7622@mb.infoweb.ne.jp
タイトル天青石さん、感想ありがとうございます
URL
>砂時さん、こんばんは。
>「それはもう遠い思い出」の感想です。

感想どうもありがとうございます。
そういえば、鉱物を調べていたら天青石がありました。かなり格調の高い石のようですね

>挿入される黄昏時のようなセピア色の思い出と、
>夜の暗がりをどこか幻想的な雰囲気の灯りで照らし出すお祭の雰囲気が、
>とてもぴったりと合っていたと思います。
>過去に何があったのかが少しずつ明かされていって、面白かったです。

お祭りは、実際に行った場所をイメージしてみました。やっぱり、夏はお祭りですから一度くらいは行かないと。となりに女の子がいたのかどうかは秘密です

>失った思い出にまつわるはっきりとしたメッセージがあったところが、
>普通の恋愛調の物語と大きく一線を画していたと思いました。

……恐縮です
>ではでは。
>短いですが、感想でした。

どうもありがとうございました。天青石さんもまた新しい作品の執筆を頑張ってください