投稿日: 2002/11/03(Sun) 23:08
投稿者しんじ
Eメール
タイトル「王子さま(代理)にお願い!」(完結)の感想
URL
「たかがゲームだ」
この作品は、この言葉に集約されるように思います。
たかだかバーチャルの世界でも、いろいろなことを学ぶことができる。そして、フィクションでしか学べないこともある。
映画や小説で泣いたり笑ったりすることがウソでもなんでもないように、この王子様〜の世界もウソじゃないんですよね。
そもそも、作家ってのがフィクションの延長みたいなもん。
フィクションを読んでフィクションに取り付かれ、フィクションの中で生きる。
とても正常な人種とも思えませんけど。

「たかがゲーム」
今度はその言葉通りにとると、
ライトノベルというものの中で、スケールが小さくなってしまいますよね。
「なんだ、こんなオチかい」って。
あと、「世界を救う!」ってはずが、現実に戻って終わり。盛り上がりに欠けるといいますか。
玉とか竜とか、いろいろ出てきましたよね。そーいうのもうまく使えなかったかと。

それから僕の場合、途中からネタが分かってしまったのでアレなんですが、
もーすこし、ひねって欲しかったようにも思うのです。
バーチャル空間だと気付いたあと、何かの弾みで機械が壊れるとかなって、
戻れる方法を捜すとか、電気化したモンスターが外にでてしまうとか(どっかにあったな、そんなの)。

しかしながら、とても楽しませてもらいました。
企画短編なら「投票」クリック。
オヤジが好きです。
人は悩み苦しみながら大きくなる。ですが、大きくなったらそこで成長が終わるわけでも悩みがなくなるわけでもない。
オヤジは、魅力のある大人といいますか。(息子にとっちゃ違うんでしょうが)
現代の人間は、大人になったから成長が終わり、とか思ってる気がするのです。
もっといろんな意味で、魅力のある大人を目指して欲しいと思ったりします。
僕は大企業に勤めてますが、周りの人たちを見るたびに感じるのですよ。
が、おそらく、おかしいのは僕の方なんでしょうね。
と、オヤジ評でした。

そんなとこで、楽しかったです。かしこ


投稿日: 2002年11月06日 21時27分
投稿者てぃあら
Eメール
タイトルありがとうございますっ!
URL
感想、嬉しいです(涙)ありがとうございます!

>たかだかバーチャルの世界でも、いろいろなことを学ぶことができる。そして、フィクションでしか学べないこともある。
はっ!てぃあらがごちゃごちゃと書きなぐった内容をたった二行で見事にっ(笑)
あ、ありがとうございます。伝えたかった思いがちゃんと届いて一安心です。

>フィクションを読んでフィクションに取り付かれ、フィクションの中で生きる。
>とても正常な人種とも思えませんけど。
この作品はある意味“フィクション賛美”なんですけど、これは結構勇気がいりましたぁ!フィクション愛好家には、キツイのもいますからねぇ(爆死)
実は友達がカプ○ン社員なんですけど、暗い事件がある度に「おたくの出したバ○オハ○ードがこんなひどい世の中にした」みたいな怒られ方をするんですって。
だからラストのオヤジのセリフは、てぃあらなりの反論だったりします。
合ってるかはどうかは分からないですけど(汗)

>「なんだ、こんなオチかい」って。盛り上がりに欠けるといいますか。
これは他の読者様にも言われました。分かりやすくテンポの良い物語にしようと、そればかりに気をとられ、うっかり見落としていたのがオチだったなんて……まったく笑えない失敗っす(涙)

>人は悩み苦しみながら大きくなる。ですが、大きくなったらそこで成長が終わるわけでも悩みがなくなるわけでもない。
そうですよねぇ。物事が見えてくればくるほど悩みは大きくなるというか……空気も読めず、偉そうに威張っている人間を見ると正直うらやましくなった時期もありました(笑)
でも“人間の深み”というものに魅力を感じてから「悩むのもわるくないな」と思っちゃったりしてまーす。

>オヤジは、魅力のある大人といいますか。(息子にとっちゃ違うんでしょうが)
ありがとうございますっ!実際に目の前にいたらものすごくムカつくんでしょうけどね(爆)主人公は、このおっさんに、大事なセリフをみんな持っていかれてます……主人公がこんなんでいいのかな???

本当に最後まで読んでいただいて――しかもオチのわかった(涙)――感謝しています!
ありがとうございましたっ!!


投稿日: 2002年11月09日 23時35分
投稿者ASD
Eメール
タイトル感想2人目です
URLhttp://www.bb.wakwak.com/~asd/
あらためまして、完結おめでとうございます。
遅ればせながら、感想です。


現代の若者が異世界に紛れ込んであれやこれや……という
ファンタジーの定番中の定番のような作品でしたねぇ。
敢えてそういう定番に挑んだ、という事をまずは評価したいと思います。
というのも、このジャンルは過去よりどちらかというと安易な作りの作品が多くて(汗)
デキの良し悪しに関わらず、こういうネタである、という所からして
読者に駄作の疑いを抱かせてしまうという……大変困ったネタなのではないかと思うのですよ(笑)
最近は書き手からも避けられているのと違いますかねぇ……。
そういう意味では、逆にチャレンジングな作品だったのではないか、と。
またそういう事情から、てぃあらさんの手腕が実はとても強く問われる作品だったのではないか、とも思います。

やや軽いノリの一人称ということで
文体から来るイメージ通りに、終始ドタバタギャグで貫く、
という選択肢もあったかも知れませんが、
フタを開けてみればきっちり真面目な主人公の成長物語になっていましたね。
この辺りを敢えて生真面目に描いてみせたのが良かったと思います。
文章も軽い印象で、実際読むのに負担にはなりませんし、
そういう「軽さ」を武器に、1話完結の続き物、という
気軽に読める体裁にしたのも良かったと思います。
完全な連続活劇にすると、どうしても最後のオチに注目が集まりがちですしねぇ……。
1話ずつ、主人公が確かに成長していっている、という事を
実感出来るのが、良かったんじゃないかと思います。

ただ、肝心のオチですが……。
終章で明らかになった事実に関しては、正直「あ゛〜〜〜〜〜!!!!」てな感じです(爆)
まぁなんと言いますか、結構ありがちというか何というか……。
そもそもASDも同じトリックで過去に1本書いてますしぃ……(爆)
もうちょっと何とかならんかったものか、と思わなくもないです。
まぁ、決して内容にそぐわないオチだったとも思いませんし、
そこの部分のインパクトを狙っていたわけでも無いと思いますけどね。
ただ、やはり新鮮味や意外性という意味では、ちょっと残念だったかなぁ、と思います。
(うろ覚えですが、「やぱ富士」収録作にも数編あったように思いますし……)
それを除けば、全体的な満足度は極めて高い作品だったように思います。
軽いノリの作品ではありながらも、しっかりとした出来の作品だったな、という風に思いました。


若干細かい事を言えば、今時のライトノベルらしい「華」がもう少しあればなぁ、といったところです。
具体的には、「萌え」的な要素とかが何かしらあると良かったんですけどねぇ(笑)
そういう視点で見れば、
いかにも少年向けライトノベル的なノリでありながら、
女性キャラよりも男性キャラの方が立ちまくってたのが印象的でした(笑)
フレイラ姫とか、全話通して見ると意外に印象が薄いような感じもしますし……。
個人的には、キサ王子とのやりとりなど、何となく
実は女の子、とかいうネタが待ってそうな予感がしましたが(爆)
まぁ、昨今のライトノベル、ライトファンタジーとしては
やはり少々地味目かなぁ、という印象はありました。
体に合わせてもう少し羽目を外してみても良かったのかもな……と思わなくもなかったりして。

あと個人的には、4話で終わらずに
まだまだ先を続けてみても良かったかも知れないな、とも思いました。
先のキサ王子の件もそうですが、
もう少し脇のキャラの魅力を掘り下げるようなエピソードがあって欲しいかな、とも思いました。
まぁ、あんまり長く続くと終わらせるのが余計に難しくなるかも知れませんが(爆)



……以上、感想でした。
本当は一度最初からじっくり読み返す予定だったんですけどね(笑)
手抜きな感想でスンマセンでした(汗)
次回作も、楽しみにしております。


投稿日: 2002年11月11日 19時14分
投稿者てぃあら
Eメール
タイトルありがとうございますっ!
URL
>あらためまして、完結おめでとうございます。
ありがとうございます。感想、感謝いたします!ASDさんには、誤字脱字の嵐の中、ホントお世話になりました(爆死)

>敢えて定番に挑んだ、という事をまずは評価したいと思います。
実は最近、自作の“奇をてらった”的作品に嫌気がさしてきまして、「王道でも良い作品ならウケるはずだっ」という自己中心的な発想のもとに生まれたのがこの小説だったりします(爆)
現代から異世界へというのはもう定番中の定番ですよねー(笑)個人的には初体験だったのですが、主人公がいちいち感じる違和感をどう処理していいかわからず結局無視(ひどい……)
定番ですらキチンと書けないてぃあらなのでしたぁ(今日のわんこ風で)

>やや軽いノリの一人称ということで
>文章も軽い印象で、実際読むのに負担にはなりませんし
>1話完結の続き物、という気軽に読める体裁にしたのも良かったと思います。
今回は「とりあえずこれを伝えたいっ!」という明確なメッセージが最終章にあったので、中高生のライトノベル読者に「どうしたら最後まで読んでもらえるか」とそればかり気にした結果、一人称の一話完結型に……でも、一人称ではどうしても物語の視点が限られるので、説明臭さを避けるには設定自体のウェイトを下げないといけなくなりました。
上手い人は、このあたりも上手に出来るんだろうけどなぁ!(反省)

>1話ずつ、主人公が確かに成長していっている、という事を
>実感出来るのが、良かったんじゃないかと思います。
これはかなり気を使って描こうとした部分なので、気に留めていただけて嬉しいですっ!

>ただ、肝心のオチですが……。
そう、オチなんです(涙)
ヒジョーに情けないことに、てぃあらが最初から見落としていた箇所で(汗)オチを見落とすなよ、オチをっ!!って感じですが(涙)

>軽いノリの作品ではありながらも、しっかりとした出来の作品だったな、という風に思いました。
しっかりとした(というかかなり説教臭い)ことを軽く書くことが、てぃあらの目標のひとつでもありましたので、少しは成功かなと。だからこの感想の一言はとても嬉しかったです!

>今時のライトノベルらしい「華」がもう少しあればなぁ、といったところです。
>具体的には、「萌え」的な要素とかが何かしらあると良かったんですけどねぇ(笑)
そうなんですよねー!この“華”と“萌えキャラ”がついてこないと、いくら文章は上手くなってもプロとしてやっていくには難しい気がします……いや、勝手な想像なんですけど(笑)
やぱ富士以外の周りの読者様には、作者側で「これが人気でるだろ?」と踏んでいたキャラが全く受けず(爆)オヤジとキサ王子ばかりに人気が集まっております――何でだ?
華と萌えの才能も、てぃあらには全くないことがよくわかりました(爆)

>いかにも少年向けライトノベル的なノリでありながら、
>女性キャラよりも男性キャラの方が立ちまくってたのが印象的でした(笑)
ホント、中途半端でした……ゲーム的な要素が強い話だったから、いっそ男性読者を意識して、もっと可愛い女の子をいっぱい出せばよかった(涙)

>個人的には、キサ王子とのやりとりなど、何となく
>実は女の子、とかいうネタが待ってそうな予感がしましたが(爆)
実はこれ、他の読者の方の中にも同意見がちらほらと(驚)作者は全く気づかず、というオオボケっぷりなんですが(汗)そうかー、キサは女の子だったのかー(笑)

>やはり少々地味目かなぁ、という印象はありました。
これはかなりイタイ!次回から十分に気をつけたいと心から決心しています、マジで。

>あと個人的には、4話で終わらずに
>まだまだ先を続けてみても良かったかも知れないな、とも思いました。
本当はもっと細かい話があったのですが(料理対決とか…バカっぽーい!)二百枚過ぎたあたりから物語を終わらせたくて「ぃぃぃぃぃっ!」ってなってました(爆)この調子では、てぃあらには長編とか絶対無理ですね、体質的に(爆)

>手抜きな感想でスンマセンでした(汗)
なにを仰いますやらっ!沢山の感想をありがとうございました、本当に。
次回の予定は全く未定なのですが、これからも末永くお付き合い頂けると嬉しいですっ。
ASDさんの新作も楽しみに待っておりまーす!


投稿日: 2002年11月16日 21時28分
投稿者砂時
Eメールeaab7622@mb.infoweb.ne.jp
タイトル感想三人目
URL
最近忙しくなったせいかどうも掲示板が寂しい。かくいう私もそうなのですが……とりあえず感想をお届けします

異世界に現実世界の主人公を送り込むということで、ある意味ではスタンダートな作品だったと思います。普通は魔法使いに魔法で送られるとか偶然の事故で送られるとかが定番ですが、今回は主犯は親父ときて、バーチャルのゲーム世界ときて、落ちは主人公の成長と……

全体的な流れとしては悪くなかったですけど、とりあえずこの世界について
あまりにスタンダートな世界すぎて、正直なところ個性がないです。魔法が存在したり悪魔が存在したりしますが、ファンタジー小説ではそこまで珍しいというわけでもない。世界観を出すのなら、中世のどこかの都市をモチーフにするくらいの方がよかったと思います。風景などの描写に力を入れると、なおよいかと

また、登場人物について
主人公はとてもいいです。なかなかにいいへタレ具合。彼の成長振りもよかったと思います。ですが、それ以外の登場人物の印象が薄すぎる……
剣の師匠と魔法使い(読んでから日数が経過していて思い出せない)はそこそこ活躍していましたが、それでもどこか影が薄い。キサ王子は最初はなかなかいい登場をしているのにその後が続かない。フレイヤ姫、あんたは国に帰らないでよ。一応婚約者なんだし、彼のことを認めているんだし、一緒にいてあげてよ。そうしないと、本当に存在感がなくなるって。子供×2は読んでいるときはよかったものの、こうして日数がたつと名前さえ忘れてしまう。やっぱり印象が薄いのです。それで、親父と共謀した主人公の最初の師匠。彼の存在は微妙でしたが、見事に役割を果たしてくれました。でも、やっぱり影薄いかも。フレイヤ姫をたぶらかすぐらいすればよかったんですけどね

最後に、問題の落ちですが……
私も最後を持っていくのは得意ではないのですが、さすがにあれはどうかと。しんじさんあたりに至っては前半から予想されてしまっていたし……展開上仕方がなかったとはいえ、もう少し衝撃的なエンディングを用意してほしかったです

最終的に流れはよかったと思います。勢いや会話も高いレベルだったかと。あとは作品全体を結ぶストーリーと作品を背負うことのできる登場人物を作れば文句なしです。頑張ってください


投稿日: 2002年11月18日 11時27分
投稿者てぃあら
Eメール
タイトルありがとうございますっ!
URL
>最近忙しくなったせいかどうも掲示板が寂しい。かくいう私もそうなのですが……とりあえず感想をお届けします
ですよねぇ……自分も部署換えで仕事が忙しくなったのですが、家に帰るとさらに忙しくなるため(笑!下らない付き合いなんですけど)ヒマを見つけて仕事中に書き込みしています。砂時さんには、本当に忙しい中、感想を頂いてしまって、感謝を通り越してなんだか恐縮っす(汗)


>全体的な流れとしては悪くなかったですけど、正直なところ個性がないです。
個性については色々考えた結果“それは意識せずとも否応なくにじみ出るもの”として、今回は特に、あえて王道を恐れず書こうと頑張ってみました。……で、成功してないから、こうして「個性がない」とのご指摘を受けているのですが(爆)うーん、精進したいと思います!

>世界観を出すのなら、中世のどこかの都市をモチーフにするくらいの方がよかったと思います。風景などの描写に力を入れると、なおよいかと
テンポを重視するあまり、世界観や設定がおろそかになったのは否めません……反省ですねー。しかし、この課題の答えはまだ自分の中で見つかってなくて(涙)誰か、重厚な世界観で複雑な設定にも関わらず、サクサク読める小説の書き方を教えてくれ〜(自分で勉強しろってば)

>主人公はとてもいいです。なかなかにいいへタレ具合。彼の成長振りもよかったと思います。
主人公の成長という点は、特に気を使っていたので褒めて頂けると素直に嬉しい!ライトノベルはキャラ人気というものも意識しないといけないので、あまりにもヘタレだと、若い読者が引いちゃうかな、と心配していたのですが、周りの中学生達の間では「至誠くんの彼女になりたい」となんとも可愛い感想をくれる子もいて、「これぐらいまではOKなのか〜」と内心驚いてたりします(笑)

>それ以外の登場人物の印象が薄すぎる……>剣の師匠と魔法使いが、どこか影が薄い。
そうなんですよー(涙)実は内心、この二人に人気が集まるだろうと“美形”設定で望んだのですがまったくの空振り!!一番人気は“オヤジ”だったという……笑えないっす。

>フレイヤ姫、あんたは国に帰らないでよ。一応婚約者なんだし、彼のことを認めているんだし、一緒にいてあげてよ。
そっか!そういう見方もあるんですね〜。婚約者だからまだ隣国にいていいか、との軽い気持ちだったんですが(爆)いやぁ、勉強になります!!

>親父と共謀した主人公の最初の師匠。彼の存在は微妙でしたが、見事に役割を果たしてくれました。でも、やっぱり影薄いかも。
謎を握るミステリアスな存在、にしたかったんですど、その謎=オチ自体がヘボかった為、一番被害を被った人ですねー(笑)
>フレイヤ姫をたぶらかすぐらいすればよかったんですけどね
この発想はすごい!さすがに思いつきませんでしたー!!

>最終的に流れはよかったと思います。勢いや会話も高いレベルだったかと。
ありがとうございますっ!砂時さんに褒めてもらうとなんだか格別嬉しいっす!

>あとは作品全体を結ぶストーリーと作品を背負うことのできる登場人物を作れば文句なしです。頑張ってください
まったくです。自作は、それを十分に意識して頑張っていきたいと思いますので、これからもよろしくお願い致しますっ。


投稿日: 2002年12月08日 02時54分
投稿者アザゼル
Eメール
タイトル「王子様(代理)にお願い!」感想です♪
URL
非常に出遅れてすいません(ぺこり)
とにもかくにも、読ませて頂きましたので感想……と呼べるかどうかは微妙ですが、お送りします。

では、まずは素晴らしかったところから。
会話のテンポ、一人称独特の文章の読みやすさ、そしてストーリーの一貫性。
他にも主人公の成長ぶりとか、現実に戻った後の後読感とか色々と。
何よりも良かったのが、これを書いているてぃあらさんが楽しみながら小説を書いていることが素直に伝わってきたことでしょうか。
この楽しみながら書くというのは、かなり難しいことだと最近アザゼルは感じております。
そして作者が楽しめないような小説は、他人が読んでもきっと楽しいものではないです。
その点、この「王子様(代理)にお願い」は、その最低で最高の基準をクリアーしていて、読んでいてとても気持ち良かったです。
長編とはいえ、原稿用紙にすると300弱。
その中で成長していく志誠君を書くのは、かなり大変だったと思いますが、きちんと物語毎に立派に成長を遂げていく彼の姿は何か共感を得たりしました(もちろん、そんな歳ではないのですが(爆))
ラストまで読んで、なんとなく読めた展開でしたが、やっぱりあの世界はバーチャルだったんだと突き付けられた時は不覚にもほろりときました。
楽しく小説を書けて、レベルの高いものを仕上げてくるてぃあらさんはやっぱりすごいです。

さて、次は多少気になった点です(普通、後にもってくるもんじゃあ?)
まずストーリーの分散が気になりました。
最終的な到着点は分かるのですが、数話に分かれている中にもう少し大きな伏線を張ってもいい気がしました(まあ、もちろんここら辺は好みの問題もあるかもしれませんが)
一気に読んだので特にそれを感じてしまったのかもしれません。
後やはりラストのオチが少し読み易過ぎる気がしたので、もう少し最後に逆転劇を持ってきても良かったかもしれません(例えば駄目な王子を成長させる為のシステムで、オヤジはその橋渡しだったとか←それじゃあ、ストーリーが破綻するがな)
やっぱりハラハラ感は大切だと思うので。
読まれたら、その上を行くのだ! みたいな(笑)
キャラクターに関しては、主人公だけが抜きん出ていて、その他が物語を形成する道具になりかけていたので、もう少しアピールが必要だったかな?


……とまあ、やっぱり自分のことは棚に上げまくりで言いたい放題ですが、総合的にとても楽しめた作品でした。
何よりもやっぱり読んでいて楽しい、と感じられる作品でしたので。
てぃあらさんの次回作にも期待しています。
これから年末。
忙しくなると思われますが、執筆頑張ってください←お前が頑張れ
でゅわ、今回はこの辺で。


投稿日: 2002年12月09日 18時54分
投稿者てぃあら
Eメール
タイトルありがとうございますっ!
URL
昨日まで風邪でダウンしていた(でもk−1は根性で見た!)てぃあらです。今年の風邪はとてつもなくしんどいっす(涙)

>非常に出遅れてすいません(ぺこり)
何をおっしゃいますやら!!!読んでいただけて、その上感想までいただいちゃってもうそれだけで嬉しい限りですっ。

>楽しみながら書くというのは、かなり難しいことだと最近アザゼルは感じております。>そして作者が楽しめないような小説は、他人が読んでもきっと楽しいものではないです。
そうなんですよねー。小説はまだ書き始めて日が浅いので何とも答えは出ていないのですが、芝居とバンドのライブに関しては、プレイヤーが楽しんでないと観客は絶対しんどいです、これはマジ。変に背伸びしてカッコつけてたり、緊張しているのがビンビン伝わる舞台なんて観ててツライだけですからねぇー。でもこの楽しむっていうのが案外難しい。その為に練習っていうものがあるのかなぁ……練習嫌いの根性なしてぃあらは、いつも緊張しまくって観客を引かせております、はい。
で、アゼザルさんの意見を拝見していて、そのことは文章にも当てはまるのかな、と。確かに(内容はともかく)今までの作品の中では一番楽しく書いていたような気がします。
その楽しいって気持ちが読み手様に伝わったのなら、嬉しいような恥ずかしいような(爆)

>その中で成長していく志誠君を書くのは、かなり大変だったと思いますが、きちんと物語毎に立派に成長を遂げていく彼の姿は何か共感を得たりしました(もちろん、そんな歳ではないのですが(爆))
有難いお言葉、ありがとうございますっ!主人公の成長具合には、自分なりに注意を払った部分なので、気に留めていただいて本当に嬉しいですっ!!

>まずストーリーの分散が気になりました。>最終的な到着点は分かるのですが、数話に分かれている中にもう少し大きな伏線を張ってもいい気がしました
確かに!細かいストーリーに中に、全体を流れる物語を、とイメージはしていたのですが、見事に失敗いたしました(爆)全体を繋ぐ役目だったはずのレノマールという男のキャラがペラペラだったことと、世界の謎があまりにもちゃちかったのが敗因と思われます(涙)

>後やはりラストのオチが少し読み易過ぎる気がしたので、もう少し最後に逆転劇を持ってきても良かったかもしれません(例えば駄目な王子を成長させる為のシステムで、オヤジはその橋渡しだったとか←それじゃあ、ストーリーが破綻するがな)
このオヤジ橋渡し説、面白いっ!!!いやいや、逆転劇っていうのは一旦、ストーリーを破綻させる覚悟ぐらいないとダメですよねー、やっぱ。破綻こそ我が目標なり!うーん今、自分、すごく良いこと言った気がするねぇ……。←バカ

>やっぱりハラハラ感は大切だと思うので。
そう!ハラハラ感のある小説が書いてみたいですっ!今、一番書いてみたいのはまさにこのハラハラ感ですねー。どうしたら書けるのか模索中なんですけど(爆)

>キャラクターに関しては、主人公だけが抜きん出ていて、その他が物語を形成する道具になりかけていたので、もう少しアピールが必要だったかな?
イタタ……まさしくその通りです。道具になりかけているというより、成り果ててます(笑)これも今後、是非克服したい部分です。個性ある脇役っって、映画とかでも一番カッコイイですもんねぇー!

>てぃあらさんの次回作にも期待しています。
ありがとうございますっ!この一言で頑張れます、マジで!!自分もアゼザルさんの次回作を期待してまってますので、頑張って下さいませ(爆)
でゅわ!