投稿日 | : 2003/03/05(Wed) 02:01 |
投稿者 | : AKIRA |
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タイトル | : 蒼き相貌のトラヴェルソについて |
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読んで思ったのがA・C・ドイルに似ているかなと。作風とか、あるいは一人称の所なんかは『名探偵ホームズ』と同じ視点ですよ。イギリス(向こうはベーカー街やけど)という所も(^^;)。まぁ、読ませてくれましたね。ついつい入り込んでしまいました。おもいくそ腐したろか(関西弁)、と思っていたのですが、ちょっと気が引けるくらいクオリティが高いと思います。これはでも『ミステリ』というジャンルでもいけるんちがうかな。『怪奇幻想』でも間違いではないんやけども、自分としては『ミステリ』の方がしっくりくるな、と思います。正直、ジャンルも違うんであまり大層な事って言えないんですけどね。文面も想像できて、頭の中で風の叩く音とかがやっぱりわかるんですよね。よく『ガタガタと』とか擬音表現で書く人(プロでも)いるんですけど、それはそれで悪くはないんですけど、想像の中で限定されてしまうんでね、ちょっと個人的には好きではないんですが、この作品には一切そういう表現が無い。しかし頭の中できちっと聞かせてくれる所は凄いな、と。部屋の雰囲気とかできてましたしね。まぁ、イギリスのみならずヨーロッパ地域って疫病とかの類の話の宝庫ですから、題材のネタも仕入れ所もいいと思います。史料も使って調べてから作品に取り掛かる姿勢も僕は好きです。10点採点で、う〜ん・・・8点はいくんじゃないですか。多分これより上ですよ、みんなの採点は。
投稿日 | : 2003年03月05日 19時28分 |
投稿者 | : 沖田 |
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タイトル | : 久々の感想です。二人目〜♪ |
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天青石さんに感想を送るのは初めてでしょうか? 実は受験で一年振りの感想です。参考までに〜。
ちょっと覗くつもりが、最後まで読ませていただきました。というのも、文章が上手いな、と思ったからです。とても気持ちが良くなる文章ですね。海外モノのような落ち着いた文体と丁寧な描写が資料から持ち出された(と思われる)異国風の小道具と上手くあってたと思います。ベタ誉めですが、お世辞ではありません(^.^;
というわけで文章については突っ込みどころが見つかりせん。
ストーリーについて言えば、ちょっと盛りあがりに欠けることと、ラストですか。盛りあがりについては僕の好みですが、盛りあがりどころにもう少し心理描写を加えてみるといいかもしれません。ラストについてですが、ジャンルが幻想とはいえ、なぜ笛なのか、なぜへザーが咲いたのか、という関連性が少し見えませんでした。一度しか読んでないので見落としていたら失礼この上ないですが(^^;;;
以上です。全体としては良い出来で、楽しめました。駄文失礼でしたm(_ _)m
投稿日 | : 2003年03月05日 23時35分 |
投稿者 | : 天青石 |
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タイトル | : AKIRAさん、ありがとうございます。 |
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AKIRAさん、初めまして。
早速のご感想ありがとうございます。嬉しいです。
今回の話の舞台は、「翳りのある雰囲気が似合うのはイギリス」という勝手な思いこみから、イギリスに決定しました。
時代は、なるべく近代がいいと思って19世紀中頃に設定したのですが、ホームズの活躍する時代と近くなってしまいました。
> 読んで思ったのがA・C・ドイルに似ているかなと。
あまりに有名なので読んだことがあるような気がしていたのですが、良く考えてみたら、ドイルの作品は未読でした(汗)。
イギリスについてあまり知らないので、史料を集めたのですが、ロンドンを主な舞台にすると、どうしてもボロが出ると思ったので、北方の街を中心に書いてみました(汗)。
ジャンル表記は少々迷いました。
「怖さ」を出したかったのですが書けなかったので、『ミステリ』の方が合っているのかも……。
今回初めて怪奇ものに挑戦してみたのですが、恐怖を書くのは難しいです。
向き不向きと、自分の弱点を知るためにも、色々なジャンルに挑戦していきたいと思っています。
文面や雰囲気、褒めていただいて恐縮です。ありがとうございます。励みになります。
ご感想ありがとうございました。
投稿日 | : 2003年03月05日 23時37分 |
投稿者 | : 天青石 |
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タイトル | : 沖田さん、ありがとうございます。 |
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沖田さん、お久しぶりです。
ご感想を頂戴するのは初めてだと思います。ありがとうございます。
>ちょっと覗くつもりが、最後まで読ませていただきました。というのも、
ありがとうございます。とても嬉しいお言葉です。
>ストーリーについて言えば、ちょっと盛りあがりに欠けることと、ラストですか。
どうしても淡々と書いてしまう癖があるので、起伏があるように書きたいものです。
なるほど、心理描写ですね。これもまた、苦手かもしれないです(汗)。
どちらも今後の課題です。ご指摘ありがとうございます。
>なぜ笛なのか、
テーマが音楽だったので笛にしました。他の楽器でも良かったのですが、なるべく小型で持ち運びやすいものと考えたら、笛しか思いつきませんでした。(こんな返答ですみません)
ヘザーの方は「幻想」ということで……。だめですか? 意味不明ですね(汗)。
参考になります。
ご感想ありがとうございました。
投稿日 | : 2003年03月06日 13時44分 |
投稿者 | : てぃあら |
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タイトル | : 感想、3人目! |
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まいど、感想ですっ。
天青石さんの作品は表現がとても好きで、毎回楽しみにしてるんです(^^)
今回はイギリス風ということで……いいですね、イギリス。風景はきれいだし、紅茶はおいしいし、サッカーは強いし。行ったことねぇけど(爆)さらにイギリス文学なんて読んだこともないんですけど(ほんっっとにバカです、はい)映画でいうと「ヴィドック」みたいな印象を受けました。あれも幻想怪奇なお話だったなぁ……。
手紙で始まる冒頭シーンなんかもすごく雰囲気があってかっこ良かったです。でも一番惹きつけられたのは、やっぱりラストの少年が笛を吹く場面かな。センスのよい言葉選びと細やかな描写のおかげで、まるで実際に映像を見てるみたいにゾクゾクしましたっ。
これからも頑張って下さいねっ!
投稿日 | : 2003年03月06日 22時38分 |
投稿者 | : 天青石 |
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タイトル | : てぃあらさん、ありがとうございます。 |
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てぃあらさん、こんばんは。
まいどありがとうございます(笑)。
イギリス……。
実は、今まで紅茶と王室とベーコンエッグの国というイメージしか持っていませんでした(笑)。
でも、19世紀の様子を色々調べているうちに面白くて、いつか行ってみたい国の一つになりました。
「ヴィドック」は、19世紀のフランスの話でしたか。見たことはないのですが、名前は知っています。
時代もほぼ一緒ですし、幻想怪奇なお話なのでしたら、自然と似たところがあるのかも。今度、DVDで見てみようと思います。
でも、映画に似ているといっていただけて、なんだか恐縮です(汗)。
手紙ではじまる冒頭は、前半部分を一度時制順に書いた後で、気に入らなくていじっているうちに、あの形に落ち着きました。
描写や表現、褒めていただいてありがとうございます。長所を伸ばせるようにしていきたいです。
いただいたご感想を糧に、これからもがんばります。
ご感想、ありがとうございました。
投稿日 | : 2003年03月06日 23時 6分 |
投稿者 | : ASD |
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タイトル | : 4人目です |
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ども、ASDです。
割合好評な本作ですが、一人苦言を申し立ててみたり……(汗)
個人的には、沖田さんと同じくオチが弱いかな、という風に思いました。
奇病?の正体が明らかになった時点であっさりと終わってしまってたせいか
記者が死を覚悟して記事を書き残したりとか
奇病を巡って新聞記者と外科医の二人が熱い?議論を展開していたり
そういう部分が、あんまりうまく生きていないような印象を受けました。
うらぶれたオヤジコンビ(爆)が謎の奇病と対決、謎を解く!というような
活劇ちっくなノリをもうちょっと重視して欲しかったかなー、という風に思います。
ないしは、オチの割には分量が長すぎたのかも知れませんね。
あのオチでまとめるのであれば、
新聞記者と外科医のキャラに関しては
ああいう場所を訪れそうな職業の人々、と割り切った上で
狂言回し的な役回りに徹してみても良かったのかも知れません。
出会いの経緯とか、村を訪ねた上でどういう所見を抱いたか、とか
そういう部分はバッサリ切り捨てて
あまりキャラの内面を掘り下げることなく
事件そのものの不思議っぷり、怪異っぷりのみを淡々とアピールした方が
味のある掌編になっていたかも知れませんね。
ジャンルが「怪奇幻想」になってますが、
オヤジ二人が主役の、ミステリ的な意味合いでの怪奇小説なのか、
それとも不可解な事件そのものが主役の、ゴシックホラー的意味合いでの怪奇小説なのかが
はっきりしていると良かったんじゃないでしょうか。
舞台となる19世紀イギリスの描写は
さすがに天青石さんらしい、丁寧なものだったと思います。
一部説明なしでは意味のわからない用語とか出てきて
ちょっとやり過ぎな感じもしないでもなかったのですが(汗)
その分、雰囲気はより濃厚になっていたんじゃないでしょうか。
ぼろが出ないようにロンドンは避けた、との事ですが
むしろ郊外と行ったり来たりしている分、
田舎と街の両方を描きこまなくちゃいけないので
結構大変だったんじゃないかなー、という気もしました(笑)
個人的には、この種の怪異譚に
くたびれたオヤジ二人が毎回遭遇しては散々な目にあう、みたいな感じで、
連作化してみても面白いんじゃないか、という風に
ちょっとだけ思ったりもしました。
だとしたらやっぱり笛の呪いの謎は解かなくちゃダメ、って事ですけどね……(苦笑)
投稿日 | : 2003年03月07日 22時14分 |
投稿者 | : 天青石 |
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タイトル | : ASDさん、ありがとうございます。 |
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ASDさん、いつもご感想ありがとうございます。
お風邪のほうは大丈夫でしょうか?
>活劇ちっくなノリ
活劇系は書いたことがありませんが、たぶんとても苦手です。
立ち回りとか、ぜんぜん想像つかないんですよ。
>ないしは、オチの割には分量が長すぎたのかも知れませんね。
そうですね。前半が、予想外に長くなりました。
主人公とある程度一体化してもらいたくて、枚数を使ってしまいました(汗)。
書き上げた時点で、少々バランスが悪いかなとは思ったのですが、う〜ん。
難しいですね。
>事件そのものの不思議っぷり、怪異っぷりのみを淡々とアピールした方が
>味のある掌編になっていたかも知れませんね。
最初にネタを考えたときには、淡々とした怪異話のつもりだったんですが、そのまま書いて読み手を惹きこむ自信がなかったので、今回の形になりました(汗)。
イギリスについていろいろと調べているうちに、調子に乗ってしまったのかもしれません……。
>ジャンルが「怪奇幻想」になってますが、
ホラー=怪奇で書いていたんですが、どうも怖くないので、幻想小説になおしてみました。
怪奇っぽい幻想ということで(笑)。
>一部説明なしでは意味のわからない用語とか出てきて
>ちょっとやり過ぎな感じもしないでもなかったのですが(汗)
えーと、「メイポール」でしょうか。ですよね。説明したほうが良かったですよね。
調べる前まで私も知らなかったのに、書いているときには常識のようなつもりで書いてしまいました。
>ぼろが出ないようにロンドンは避けた、との事ですが
当時のロンドンの様子が分かる史料を探したのですが、かなり断片的で地図的につながらなかったので、ロンドンを舞台にするのは難しかったんです。
で、ロンドンの中では、史料のあったリージェント・ストリートだけを登場させました。
>個人的には、この種の怪異譚に
>くたびれたオヤジ二人が毎回遭遇しては散々な目にあう、みたいな感じで、
>連作化してみても面白いんじゃないか、という風に
なるほど。今回みたいなオヤジ二人が活躍する……じゃなくて、散々な目に会うんですね!
それは、いいかもしれません。いつか書いてみたいです。
貴重なご意見をありがとうございます。
ご感想ありがとうございました。
投稿日 | : 2003年03月08日 20時20分 |
投稿者 | : しんじ |
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タイトル | : 感想です。 |
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こんばんは。
拙い感想でございます。(と、いまさら謙虚になってみたり)
最後まで読んで思ったのは、テーマがよく見えてこない、ということでしょうか。
なんと言いますか、オチを見ると、恐怖を伝えたかったのかな、と感じたりします。
しかし内容は、古き良き時代の雰囲気がよく出ている。その雰囲気自体は、とてもうまく書けてるように思います。
ですが、それは必要なのかな? ということなんです。
この雰囲気ならば、伝統と格式の英国。そこに存在した苦しみや悲しみ、そして喜びが書かれて欲しかった。
これは僕の主観なので、間違ったことを言ってるのかも知れません。
ただ僕は、雰囲気が出ている分、余計にそう感じてしまいました。
ああ、なんかキツイ感想になってしまいましたね。
ただのひとつの見方である、というふうに思って頂けたらな、と思います。
んでは。
投稿日 | : 2003年03月09日 21時48分 |
投稿者 | : 天青石 |
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タイトル | : しんじさん、ありがとうございます。 |
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しんじさん、こんばんは。
いつもご感想ありがとうございます。
>最後まで読んで思ったのは、テーマがよく見えてこない、ということでしょうか。
そうですね。テーマは……、「見るという行為」のつもりだったのですが、
いつの間にか、19世紀のイギリスを描写することに夢中になっていました(汗)。
もっとテーマを意識して書けるようになりたいものです。
>ですが、それは必要なのかな? ということなんです。
ええと、恐怖を書くには必要ないですよね(汗)。
テーマを表すためには、ある程度必要だったはずなんですが……、自分でもバランスが悪かったと思います。
>ただ僕は、雰囲気が出ている分、余計にそう感じてしまいました。
ありがとうございます。
せっかく史料を集めてみたことですし、またイギリスを舞台にした話を書いてみようと思います。
>ただのひとつの見方である、というふうに思って頂けたらな、と思います。
いえいえ、貴重なご意見ありがとうございます。とても参考になります。
ご感想ありがとうございました。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
投稿日 | : 2003年03月11日 22時25分 |
投稿者 | : 砂時 |
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タイトル | : きっと感想六人目 |
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お久しぶりの砂時さんです。タイトルがちょっと怪しめで、ジャンルもまた怪しいという怪しいだらけの印象を持って読んでみましたが、感想です
昔の街の雰囲気や、ちょっとした会話の中に世界観が見えていて、風景を想像しやすかったです
私もかつて倫敦の物語を書いてみたときに世界観を表現しようと頑張っていましたが、この作品には敵わなかったと想います
登場人物に関しては、性格的に本当にイギリスにいそうなエセ紳士といった感じ。ちょっと疲れているところが年齢を感じさせるところにくすりと笑ったり
物語の流れは天青石さんらしいというのかな。終わり方も含めて、読みやすい感じがしました
オチが不評なんだか好評なんだか微妙なところですが、丁寧に書かれていたことは変わりないし、悪くなかったと思います
オチに不満があるとすれば、笛の存在なんでしょうけどね
個人的には秘密を晒さなくても、ここまでの展開で十分だと思いました
ちょっとホラーな終わり方でしたが、結構よかったのではないかと
あとは、やっぱり二人があれだけ議論を交わしているというのに、それはあまり意味がなかったことですか
複線としては問題なかったですけど、新聞記者というだけにやっぱり苦労をしながら謎を解くという展開がほしかったです
ちょっと偏見があるかもしれませんけど、スクープを求める新聞記者さんの熱い心に少しばかり報いてほしかったなぁ、と
そういうわけで、感想でした
なんだか要領を得ない感想でしたけど……楽しめたことだけは、確かです
投稿日 | : 2003年03月12日 22時19分 |
投稿者 | : 天青石 |
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タイトル | : 砂時さん、ありがとうございます。 |
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砂時さん、こんばんは。お久しぶりです。
いつもご感想をありがとうございます。
>タイトルがちょっと怪しめで、ジャンルもまた怪しいという怪しいだらけの印象を持って読んでみましたが、感想です
怪しいだらけの印象でしたか!(笑)
タイトルは、結構悩んだんですよ。怪しいと思ってもらえて、良かったです。
>登場人物に関しては、性格的に本当にイギリスにいそうなエセ紳士といった感じ。ちょっと疲れているところが年齢を感じさせるところにくすりと笑ったり
登場人物はある程度しっかりさせたかったので、いろいろ設定してみました。
本当は前半にもう一人太った牧師を登場させようと思って設定していたのですが、長くなるので今回は使いませんでした(汗)。
>ちょっとホラーな終わり方でしたが、結構よかったのではないかと
ありがとうございます。ホラーは途中で挫折したのですが、少しでも感じていただけて嬉しいです。
オチは……難しいですね。
>あとは、やっぱり二人があれだけ議論を交わしているというのに、それはあまり意味がなかったことですか
>複線としては問題なかったですけど、新聞記者というだけにやっぱり苦労をしながら謎を解くという展開がほしかったです
>ちょっと偏見があるかもしれませんけど、スクープを求める新聞記者さんの熱い心に少しばかり報いてほしかったなぁ、と
苦労をしながら謎を解いていると、短編には収まらないですし……。う〜ん、難しいです(汗)。
楽しんでいただけたみたいで、とても嬉しいです。励みになります。
ご感想ありがとうございました。