投稿日 | : 2003/06/28(Sat) 22:46 |
投稿者 | : 沖田来々 |
Eメール | : kushiomuretu@yahoo.co.jp |
タイトル | : 天青石さん作『語り物師』の感想です♪ |
URL | : http://www.geocities.co.jp/Bookend/7906/ |
というわけで、感想です♪ ここのところずっと連続して企画短編に参加されてますね、見習いたいものです(^_^;)
全体の印象としては、前回の「蒼き相貌のトラヴェルソ」と似たものを受けました。しかし前回よりも「最後にどうなるんだろう」という期待感が大きく、良かったと思います。前半のハラスの悲惨さが伏線になっていたのかも(笑)
そういった前半から終盤にかけてまでの「引き」が良かっただけに、最後のオチがまた少し弱いように思えます。弱いというか、若干ストレート過ぎるかも、という感じ。皮肉さというか、妖精を逆に出し抜くような展開が面白いかも、と個人的には思います(天邪鬼……)。シャイラとロバはどうなったかも気になりますし(笑)
でも前回よりも上手くなってると思います! 文章は相変わらず上手く、楽しめました♪ 次回も頑張ってください(^ _ ^)/~~
投稿日 | : 2003年06月29日 23時29分 |
投稿者 | : 天青石 |
Eメール | : |
タイトル | : 沖田来々さん、ありがとうございます。 |
URL | : |
沖田来々さん、ご感想ありがとうございます。
> ここのところずっと連続して企画短編に参加されてますね、見習いたいものです(^_^;)
> 全体の印象としては、前回の「蒼き相貌のトラヴェルソ」と似たものを受けました。しかし前回よりも「最後にどうなるんだろう」という期待感が大きく、良かったと思います。前半のハラスの悲惨さが伏線になっていたのかも(笑)
いえいえ。
連続参加にしても、もう少し全く違う雰囲気の話を書ければ良かったんですが……(汗)。
前回と前々回は、違うジャンルに挑戦! と思って書いたのですが、今回はいつものファンタジーに戻ってしまいました。
なので、前回とはジャンルが違うので似たような印象の話になるとは思ってなかったのですが、なるほど。
短編の作り方として、毎回同じようなネタの転がし方をしているのかもしれません。
自分では全く気づいていなかったので、とても参考になりました。ありがとうございます。
でも、前回よりも期待感を持って読んでいただけたみたいで、良かったです!
> そういった前半から終盤にかけてまでの「引き」が良かっただけに、最後のオチがまた少し弱いように思えます。弱いというか、若干ストレート過ぎるかも、という感じ。皮肉さというか、妖精を逆に出し抜くような展開が面白いかも、と個人的には思います(天邪鬼……)。シャイラとロバはどうなったかも気になりますし(笑)
オチは……そうですね。ストレートといえば、そうかも(汗)。
妖霊を出し抜く展開は千一夜物語などによくあるみたいなので避けたんですが、
よく考えてみると、妖霊を出し抜く展開のほうが物語としての面白さが出ますよね。
だから、今日まで語り伝えられているんですよね……。
どうも、考え方が間違っていたみたいです(汗)。
あと、シャイラについては、ラストで一応書いたつもりだったのですが……、
やっぱり、弱かったかも。ですね。
> でも前回よりも上手くなってると思います! 文章は相変わらず上手く、楽しめました♪ 次回も頑張ってください(^ _ ^)/~~
ちっとも成長を実感できずにいたので、とても嬉しいです。ありがとうございます。
長文レスで、失礼しました。
投稿日 | : 2003年07月08日 21時51分 |
投稿者 | : ASD |
Eメール | : |
タイトル | : 感想二人目です |
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というわけで、遅ればせながら感想です。
「ワディ・エルグ〜」に続いてのイスラームものということで
大変手馴れた印象だったかと思います。
物語世界の厚みのようなものが、強く実感出来たかと。
内容的には、やはりアイデアの勝利といいますか
妖霊と語り物師とのやり取りの妙が、光っていたように思います。
ぶっちゃけた話、構成面などに少々難点がなかったわけでもないのですが(汗)
アイデアを基準にお話を組み立てていく、という意味で
つくりのしっかりとした作品だな、という風に感じられました。
読後の印象としては、さほど欠点は気にならなかったかと……。
ひとつの優れたアイデアが、ぐいぐいとお話を引っ張っていくという辺り
やはり物語とはこうでなくては、とちょっと感心してしまいました(笑)
一応、上記の難点というのを上げておきますと
まず冒頭で主人公が語りに失敗するシーンが、少々くどかったような気がしました。
男の職業や現状を説明する他、男と妻との経緯を
同時に説明したかったんだと思いますが
それらについては、地の文でさらっと触れておく程度でも充分だったかも知れません。
あと、主人公が妖霊と話をつけたあとで、死んだ妻が蘇えるくだりで
街と墓地を行ったり来たりしているのも
ややもたついた印象が無いこともなかったかと……。
街に戻る手前で、ふと思いついて
引き返したことにしておけばいいんじゃないかと思いますが(汗)
目に付いたのは、大体そんなところです。
逆に良かった点としては、
逃げる主人公を妻の死体が追いかけるという
アクションホラーちっくなシチュエーションが、何げにパワフルでASD好みな感じでした(笑)
意外に天青石さんにしては珍しいシーンだったんじゃないかと思いますが
個人的には、よく書けていたと思います。
ヒネリのきいたオチに関しては、これは実に天青石さんらしかったですねぇ。
イロイロ過去やらなんやら(笑)を引きずって歩いている主人公の姿が、
なんか哀愁漂っていてイイ感じでした(笑)
あまりオチをわざとらしく強調せずに、さらりと流すのが
また粋だなぁ、と思ってみたり……(笑)
また、語り物師、という設定を生かして
語り物口調のシーンが途中で挟まっていたりもしましたが……
冒頭の失敗シーンこそちょっとイマイチでしたが(汗)
後半、妖霊が人々に尋ねてまわるシーンなどは、大変効果的だったと思います。
こういう、作中作的な構造は、何げに天青石さんの得意技なのかも知れませんね(笑)
若干の難点が勿体ないと言えば勿体ない感じでしたが
全体的にはヒジョーにデキのいい作品だったと思います。
アクション要素というか、活劇要素なども加わって
天青石さんの確かな実力が充分に窺い知れる作品だったかと思います。
以上、感想でした。
投稿日 | : 2003年07月08日 23時38分 |
投稿者 | : 天青石 |
Eメール | : |
タイトル | : ASDさん、ありがとうございます。 |
URL | : |
ASDさん、ご感想ありがとうございます。
>イスラームもの
はい。またイスラムものです(汗)。
ぼんやりとネタを考えていると、ついつい中近東が舞台になってしまいます。
新しい舞台にも挑戦しなきゃと、いつも思っているんですが……。
>冒頭で主人公が語りに失敗するシーン
自分でも、気になっていた部分でした。
最初、語りの中身を「……」で省略しようかとも思ったのですが、それも文中に幾つも出てくるとうるさいですし。
消したり書いたり迷いながら、結局あの形にしてしまいました。
長めの話なのに、つかみに失敗。です……。
ASDさんの仰るとおり、地の文でさらっと触れれば良かったです。
>アクションホラーちっくなシチュエーション
はい。アクションや活劇は苦手なので、今までほとんど書いたことがないです(汗)。
立ち回りを思い描くことが出来ないので、今まで避けていました。
(アクション映画等で勉強するといいのかな、とは思っているんですが)
なので、自分でも、珍しいシーンだと思います。
話に起伏を持たせたくて、頑張ってチャレンジしてみました。
念頭に置いたのは、一応コミカルさです。
そのあたり、汲み取っていただけて嬉しいです。
ご感想、貴重なご意見、ありがとうございました。
励みになります。
投稿日 | : 2003年07月12日 07時 6分 |
投稿者 | : と〜みん |
Eメール | : |
タイトル | : 感想三人目です。 |
URL | : |
そんなわけで、引き続いてと〜みんです。
でもASDさんの後に、もはや私がつぶやける感想なんてなさげだなぁと思いながら。
つぶやいてみようと思います。
妖霊とハラルの言葉遊びに入っていく場面。
長靴を履いた猫を思い出しながら(ぉぃ)、どーっやってだますかなぁ、
でも外見はきれいな少年なのになぁ、やっつけられちゃうかなぁっと展開にどきどきしました。
で、言葉の逆ですか。ああ。どうするんだろう。
と思いながら。
ぐいぐいっとひっぱられて、
畳み掛けられるようにきて。
うわっとおもったいいおちでした♪
腐った死体や喰人鬼に襲われる辺りや描写も妖霊の綺麗さとコントラストでいい感じでした。
というわけで、序盤以降は面白かったです。。
で、ASDさんと一緒で、最初の語りに物語に入り込むのがなんとなくつらかったです。
ハラルがどうしようもない語り物師だということをあらわしたかったのかなあとは思うのですが、何か一工夫が必要なんでしょうか。。
か、ラストシーンの一部か、別の部分を冒頭に持ってきて客を引き寄せてから、だったらすんなり読めたかな?
なんて適当なことを思いました。最初のどうしようもない身の上話も必要なパーツな気がするので…
そんな感じで、失礼します。
投稿日 | : 2003年07月12日 23時48分 |
投稿者 | : 天青石 |
Eメール | : |
タイトル | : と〜みん さん、ありがとうございます。 |
URL | : |
と〜みん さん、ご感想ありがとうございます。
感謝感激です。
>妖霊とハラルの言葉遊びに入っていく場面。
冗長にならないようにしたかった部分なので、そう言っていただけて嬉しいです。
>腐った死体や喰人鬼に襲われる辺りや描写も妖霊の綺麗さとコントラストでいい感じでした。
今回はあまり沙漠や街に凝らなかった分、死体や喰人鬼の描写に力を入れました。
汲み取っていただけて恐縮です。
>というわけで、序盤以降は面白かったです。。
やっぱり、序盤が苦しいですよね(汗)。
どうしようもない語り物師だということを示すために、作中で面白くないと言わせるような話を読者様に読ませるのって、ダメダメですよね……。
なるほど。別の部分を冒頭に持ってくるの、いいアイデアですね! ありがとうございます。
この話はリライトするつもりなので、その時は構成をいじってみようと思います。
参考になります。
ご感想ありがとうございました。