投稿日: 2003/10/09(Thu) 22:19
投稿者ASD
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タイトルとーみんさん作「花守」感想です
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えー、というわけで遅ればせながら感想です。

遊璃萌えです。
というのはさておき(笑)、大変見所の多い作品だったように思いました。
世界観の作り込みも「奉納刀」の時以上にしっかりしたものになってましたし
圧政に刃向かう反乱軍、兄と妹の微妙な関係、刀鍛冶とのあれやこれやなど……。
それなりにボリュームのある作品ではありましたが
それ以上に、具体的には書かれていない部分をあれこれと想起させるような描かれ方になっていて
実際の文章のボリューム以上に、物語の広がりを感じる作品だったように思います。
「奉納刀」でもそうでしたが、全てを語りきらない奥ゆかしさが
いい雰囲気を生み出していたように思います。
全体的に、非常に美しい物語だな、という風に思いました。

気になった箇所としては……「奉納刀」の時に似たような指摘をさせていただきましたが
短い文を畳みかけるように重ねていくような手法が、今回も目立っていたかと。
本作では、前作以上に顕著だったような気がしました。
詩的なムードも確かにあるんですが、あまり短すぎるのも逆効果というか
冒頭の戦闘シーンなど、シナリオ一歩手前な感じもなきにしもあらず、だったように思います。
とくに本編冒頭は、誰と誰がどういうシチュエーションで戦っているのか、
という情報が何も開示されないままだーっと描写されていましたし……。
結構力の入ったシーンだというのは分かるのですが
だいぶ先まで読み進めないと状況が一切明らかにならないので
情景を脳裏に思い描くのがかなり困難だったように思います。
掴みの部分だけに、これはちょっとどーかな、と言ったところです。

あと、短文多用に見られるように
文章のリズム感や雰囲気作りには結構腐心されていた様子ですが
その割には、「タイミング」とか「パターン」とか、
横文字が結構頻繁に使われていたのが
やや残念といえば残念だったかも知れません。

……というわけで、色々難点も無きにしもあらずでしたが
全体の雰囲気は絶品ですし、キャラも程良く立ってましたし
何よりヒロインが個人的に結構好みでしたし(笑)
個人的には、かなり満足度の高い作品でありました。
んー、あとはこれが短編の分量にちゃんと収まっていりゃ
投票ボタンをポチッと押してたところなんですが……(笑)
仮に短編にまとめるのであれば、刀鍛冶の里でのエピソードをメインに据えて
革命軍云々はさらりと流すような感じでまとめると
80枚ぐらいには収まってたんじゃないかな、と思います。
まぁ個人的には、ここまでの分量できっちり書いてあって正解だな、と思いましたが……。

以上、感想でした。


投稿日: 2003年10月10日 02時20分
投稿者と〜みん
Eメール
タイトルASDさん、感想ありがとうございます。
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感想ありがとうございます。

好感触ととっていいんでしょうか(^^)
遊璃、気に入っていただけてうれしいです。

>全体的に、非常に美しい物語だな、という風に思いました。

モチーフに百合の花なんてものをもってきたかいがあるというもの(笑)
ありがとうございます。

>短い文を畳みかけるように重ねていくような手法が、今回も目立っていたかと。
>本作では、前作以上に顕著だったような気がしました。

今回は…さすがに自分で読み返してみても、ぶつ切り感が否めません。
ストーリを追うのでいっぱいいっぱいになって、文章に心配りがなされてないわけで……。
長短きちんと使い分けられれば、短文を重ねている部分が
アクセント的に光るかなぁとも思いつつ。推敲が足りてないなとしみじみ(汗)

>とくに本編冒頭は、誰と誰がどういうシチュエーションで戦っているのか、

>情景を脳裏に思い描くのがかなり困難だったように思います。

なるほど。雰囲気が好きだったのであえて冒頭に持ってきてみたんですが(笑)
なんの予備知識もなくこの状況を読んでも……つらいですねぇ。
せめて情景を浮かべやすく、といったところでしょうか。
んん。というか、アクションの勢いと状況をあわせてかもし出すのはやはり難し。

>その割には、「タイミング」とか「パターン」とか、
>横文字が結構頻繁に使われていたのが

浮いてますね(汗)この辺りからも、ほんとはそれほど細かい気配りができていない
という空気が垣間見えつつ…。
改稿時には気をつけます。

まっ、今回分量が膨らんでしまって……構成段階で、短編には無理そうだなぁと
薄々気づいていながら、せっかく立てた設定がもったいなくて(笑)
書き始めてしまったのがきっと全ての原因です。
ああASDさんの一票が(><)。と思いながら、
満足だなんて言っていただけたら、それだけで十分感激です♪
ありがとうございました。


投稿日: 2003年10月12日 22時21分
投稿者てぃあら
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タイトル「花守」感想です!
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こんばんわ〜。拝読いたしましたので感想をば。

冒頭がとても印象的だったので(カッコイイっすねー、マジで)のっけから楽しんで読ませてもらいました。ASDさんと同様、自分も遊璃さま好きv 強さだけでなく、儚さというか脆さがあるとこが可愛くてサイコーです。
あと、百合の花は下を向いて――という語りもとても気に入ってしまいました。と〜みんさんの作品はどれもそうなのですが、雰囲気や文章技術だけでなく、作者独自のしっかりした核≠フようなものを感じます。
これって大切なことですよね。いや、勉強させて頂きました!
難をあげるとすると、やはりシチュエーシュンが分かりにくかったことでしょうか……戦闘シーンが多い話だし、映像的に美しい小説なので是非是非頑張って下さいませ。
ではまた。


投稿日: 2003年10月14日 00時34分
投稿者と〜みん
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タイトルてぃあらさん、感想ありがとうございます。
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こんばんはぁ。
感想ありがとうございます。

>冒頭がとても印象的だったので(カッコイイっすねー、マジで)のっけから楽しんで読ませてもらいました。ASDさんと同様、自分も遊璃さま好きv 強さだけでなく、儚さというか脆さがあるとこが可愛くてサイコーです。

きゃぁ(><)
人を引きこむ冒頭についてちょっと試行錯誤中なので、
そう言っていただけると♪
遊璃ってば人気ですねぇ。自分も一番好きなタイプのキャラだったりするのです(^^)

>あと、百合の花は下を向いて――という語りもとても気に入ってしまいました。

遊璃の性格はとにかく鬼百合のイメージということで、
このくだりが一番最初に思いついた部分かなぁ。
ここを書きたいがための物語・・・というと少し過言かもしれないけれど。
そんな感じで。あまり意識的に入れたものではないようですが(笑)

>難をあげるとすると、やはりシチュエーシュンが分かりにくかったことでしょうか……戦闘シーンが多い話だし、映像的に美しい小説なので是非是非頑張って下さいませ。

了解です。全体的に思わず勢いで行ってる部分が目立つので、
状況、環境をイメージしやすくするために細かい手入れをしようと鋭意改稿予定中(笑)
がんばります♪

読んでくださってありがとうございました♪(^^)


投稿日: 2003年10月15日 23時30分
投稿者天青石
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タイトル感想3人目
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と〜みんさん、こんばんは。
少し遅くなりましたが、「花守」の感想です。

よく練られていて、とても読み応えのあるお話でした。
人物の配置もストーリィも鬼百合というキーワードも絶妙で、惹きこまれて、読後になんともいえない余韻が残りました。
遊璃もいいのですが、優しくて凛とした雰囲気のある静さんが好きです。
静さんと遊璃の鬼百合のシーンが、とても綺麗で、優しくて、切なくなりました。一度中編の中に出てきて、最後にも出てくる辺りが、いい演出ですね。
ところで、坐藁の親方さんは初老なんですよね。息子が幼いので、妻の静さんは若そうな印象を受けたのですが……いくつなんでしょう? と野暮なことを思ってみたり(笑)。
坐藁の親方さんも、渋くて格好よかったです。

短いセンテンスでたたみかけるように書いていく手法は、読みやすくとてもテンポがいいのですが、誰の台詞なのか、誰の動きなのか、少々頭の中に入り難かったように思います。
後は、せっかく描写が綺麗でしっとりとした美しい雰囲気なのに、所々に出てくる擬音が雰囲気を壊していたような気がして残念に思いました。

ではでは、感想でした。
と〜みんさんの次回作、楽しみにしていますね。


投稿日: 2003年10月18日 23時 1分
投稿者と〜みん
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タイトル天青石さん、ありがとうございます。
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こんばんは。感想ありがとうございます。

>よく練られていて、とても読み応えのあるお話でした。
>人物の配置もストーリィも鬼百合というキーワードも絶妙で、惹きこまれて、読後になんともいえない余韻が残りました。

ありがとうございます。そんな風にいっていただけると考えたかいがあります(^^)
読後感、大事にしていきたいところです。

>遊璃もいいのですが、優しくて凛とした雰囲気のある静さんが好きです。

そうですねぇ。静さん。目立たないようで一番おいしい役どころですね。
一番悲しい役どころでもあるんですけど。
彼女の雰囲気が全体の印象を落ち着かせているのかなぁと思います。

>ところで、坐藁の親方さんは初老なんですよね。息子が幼いので、妻の静さんは若そうな印象を受けたのですが……いくつなんでしょう? と野暮なことを思ってみたり(笑)。
>坐藁の親方さんも、渋くて格好よかったです。

どうでしょう。十くらいは離れているはずなんですけれど、
ただ、坐藁の親方は見た目が老けて見えるようですから定かではありません(笑)
この夫婦関係はもう少し書き込みたかったところなんですが、
これだけの登場シーンから想像していただいてうれしいです。

>短いセンテンスでたたみかけるように書いていく手法は、読みやすくとてもテンポがいいのですが、誰の台詞なのか、誰の動きなのか、少々頭の中に入り難かったように思います。

はい。
もうちょっとこの辺り練る必要がありますねぇ。
せっかくテンポよく読んでいても、
あれっと読み直さなければならなくなるんじゃだめですよね(苦笑)

>後は、せっかく描写が綺麗でしっとりとした美しい雰囲気なのに、
所々に出てくる擬音が雰囲気を壊していたような気がして残念に思いました。

擬音ですか。
メリハリというか、勢い的なものを出したかったんですけれど、
うーん。少々うるさかったですかね。
考えます。

ちょっと長めの作品なのに読んでくださってありがとうございました♪
参考になりました。がんばります。


投稿日: 2003年10月22日 21時38分
投稿者健人
Eメールsogill@mint.freemail.ne.jp
タイトル感想四人目です。
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と〜みんさんの『花守』読ませていただきました。
つたない文章ですが、感想を書かせていただきます(^^;

まず、花をモチーフにしているだけあって、全体的に綺麗な印象を受けました。泥臭い(失礼)男達ばかりの中に、遊璃のような女性がいたからですかね…(汗)後編の磯柿のおかげでさらに遊璃が引き立ったように思えたのは僕だけでしょうか?(笑)
遊璃の剣舞のシーンなども華麗さがあってとてもよかったです。まさに一輪の花を思わせるようなシーンで、戦いの時よりもこっちの遊璃のほうが個人的に好きでした。みんなが遊璃のことを守りたいと思う気持ち…よく分かります。
……ハッ!?いつの間にか自分も花守の一員になってる!(笑)

花守という軍の名前もストレートで分かりやすく、作中でも話されている通り義勇軍っぽくなくて素敵でした(笑)この話のタイトルになるのも頷けます。

頭領としての時とそうじゃない時の風宇の変わり様もいいですね〜。おどけてたかと思えば、遊璃のために真っ先に駆けて行く……とても格好いいです(^^)ああいう人は素直に男として惚れますね〜。

設定や舞台背景もよく形作られていて、特に違和感無く読めました。すっと頭に入ってきて分かりやすかったです。

気になった箇所としては、所々に英語(外来語?)が使われていたことですね。舞台背景的に読んでいて気になりました。使うなら使う、使わないなら使わないと統一すればよかったと思います。
それでも、風宇が「タイプ」という言葉を口にしているのはさすがにまずいかと思いますが…(汗)
短文多用については皆さんが仰っている事ですし、自分の首も締めかねないんで…(汗)

それとこれは僕だけかもしれませんが、戦っているシーンで、臨場感というかスピード感というか…そういうものがもう少し欲しかったような気がします。このサイトにはあまりいらっしゃらないタイプみたいですが、僕はアクション系の緊迫感がとても好きなんで……とても個人的な意見ですが…(汗)

それとさらに超個人的な希望ですが、花守の他の人たちが活躍するエピソードも読んでみたかったです。沢安とかは色々と面白そうな話がありそうだ……(^^;)
あとは、東西南北の義勇軍で闘ったり仲間になったりとか、そうして花守が国を変えていくまでの話をもっとじっくり読んでみたいなーと思いました。これはまだまだ話が膨らみそうだなーとか勝手に思ってみたり(汗)
というわけで、続編希望です(笑)
…って企画短編の方の話もあるんですね。そっちも読んでみます。

以上、健人からの感想でしたm(_ _)m


投稿日: 2003年10月25日 05時56分
投稿者と〜みん
Eメール
タイトル健人さん、感想ありがとうございます。
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そんなわけでチャットではどうもでした(笑)
こちらでははじめまして。
感想ありがとうございますm(__)m

>まず、花をモチーフにしているだけあって、全体的に綺麗な印象を受けました。泥臭い(失礼)男達ばかりの中に、遊璃のような女性がいたからですかね…(汗)後編の磯柿のおかげでさらに遊璃が引き立ったように思えたのは僕だけでしょうか?(笑)

そう。雑草の中に咲く一輪の鬼百合、が目標なので(笑)
もう少しやりすぎなくらいオトコタチを描いてもよかったかなとは思いますね。
コントラスト、というねらい読み取っていただけてうれしいです。

>遊璃の剣舞のシーンなども華麗さがあってとてもよかったです。

ありがとうございます。動きを目で追ってしまってる気分で書いてみました。

>……ハッ!?いつの間にか自分も花守の一員になってる!(笑)

いやぁ、そこまで遊璃を思ってもらえると、作者冥利につきるというやつです(^^)

「花守」
書いている途中まではぜんぜん思いつかなかったタイトルが、
ふっと決まってしまったのはすべて遊璃という人のおかげでしょうね(笑)

>設定や舞台背景もよく形作られていて、特に違和感無く読めました。すっと頭に入ってきて分かりやすかったです。

今回、練ってみたかいがあります♪

>気になった箇所としては、所々に英語(外来語?)が使われていたことですね。

自分でも今になって気になってしょうがないです(汗)
なぜ、書いてる時と書き終わった後に気にならなかったのだか(苦笑)
もちょっと善処してみます。

>短文多用については皆さんが仰っている事ですし、自分の首も締めかねないんで…(汗)

雰囲気は好きなんですけど。こちらも、前向きに直していきます。

>それとこれは僕だけかもしれませんが、戦っているシーンで、臨場感というかスピード感というか…そういうものがもう少し欲しかったような気がします。

いえいえ。私もです(ぉぃ)
もう少し、迫力とか勢いとかのある、ガツンッとくる戦闘シーンが描きたかったんですが、
どーしても苦手なようで、思い通りにはいきませんでした。
この辺は、いろいろアクション!って感じの作品とかから学ぶなりして
スキルアップしていきたいものです。。
お薦めの作品とかあったら教えてください♪

>それとさらに超個人的な希望ですが、花守の他の人たちが活躍するエピソードも読んでみたかったです。沢安とかは色々と面白そうな話がありそうだ……(^^;)

そんな希望をもっていただけるとは、幸せです(^^)
そうですよね…まだまだこれからって感じのエンディングなので、
続編は、うまくイメージがつかめれば書いてみたいとは思っています。
沢安さんとか、色々悪さはしてるんでしょうけどね(笑)

ちなみに企画短編「奉納刀」は、この話がとっくの昔になってしまった時代なので、
リンクはあまりありませんけれど。あしからず。
いや、逆に今後の伏線とか感じていただければ幸い、ですけどどうなんでしょ?

こんな感じで、しっかり感想ありがとうございました♪
遅めのレスにて失礼しました。