投稿日: 2003/07/28(Mon) 22:26
投稿者と〜みん
Eメール
タイトル沖田さん作『空言人と魔法使い』の感想です。
URL
 こんばんは。ふと読んでしまったので感想お届けにあがりました♪

 まずタイトルに釣られて読んじゃいました。心をくすぐるいいタイトルだなぁっと。
 うん。
 タイトルにあわせた冒頭でメルヘンっぽいなあ、ほのぼのだなと思いながら引き込まれて、で、段々ハードになっていく感じもよく、川上さんも倣も人物設定がしっかりしているし、いろんなところにちりばめられた伏線やら『』やら分かりやすくて面白かったです。
 一番のお気に入りなポイントは、頭の中で話はできてるのに書くのが面倒ってところ。ああ分かるなあと思いました。
 倣が言葉では嘘をついても、気持ちに正直な感じがいいですね。。空言人と魔法使い、そのまま倣と川上の人間性のようなものにオーバーラップさせる構成がうまいなと。
 いやちょっとラスト暴走しすぎてる気がしなくもないけど、まぁこれは好みの問題でしょう。

と感心したところに、辛口希望だと思い出したので、読み込みなおしてみました(笑)

 で、そうですね。。。。

 後半にいくにつれてですが、心情の吐露がされすぎているんじゃないかなと思いました。読み手に想像の余地を残さないくらいに明快に種明かしがされてしまっているなあという印象です。張った伏線とのリンクが分かりやすいという意味では長所なのですが、やりすぎると作者の「こう読ませたい」という主張が強くなってしまって物語りからはみだしてしまうのでバランスが難しいところです。
 冒頭で別の小話で二人の心中を暗示するみたいな形を作っているので、そのお話のシーンなりをどこかに入れ込んで暗示という風にするという手もあるような気がします。あの伏線、あのラスト、という二人の頭の中にしかない物語を結局倣の心のつぶやきとか話で説明してしまっているわけで、……そのせいかもしれません。まっ、単に私が冒頭のお話の雰囲気が好みで二人のそれぞれの物語があのあとどうなるのか、展開は説明されているけど、お話としての形で読んでみたいというだけかもしれませんが。

 あとは、文章的なことですが、4章後半の男の車が突っ込む突っ込むシーン。雰囲気を味わって読んでいたときは気にならなかったんですが、ちゃんと読むとなんだかどこか変な気がするんですが。

>ここで初めて倣はそちらの方を向いた。

 この一文付近です。この付近は三人称になってますね。でもその少し前まで、たしか倣の一人称…ぽい感じだったので、ここもてっきり倣が男を観察していると私は思っていて、この一文にぶつかって違和感をかんじました。

 こんな感じで、たまにはねちこく、精神すさみがちのと〜みんでした。五割引くらいで読んでみたほうがいいかもですね(ぉぃ)それでは失礼します。


投稿日: 2003年07月30日 03時43分
投稿者沖田来々
Eメールkushiomuretu@yahoo.co.jp
タイトルと〜みんさん、ありがとうございます!
URLhttp://www.geocities.co.jp/Bookend/7906/
> こんばんは。ふと読んでしまったので感想お届けにあがりました♪
>
> まずタイトルに釣られて読んじゃいました。心をくすぐるいいタイトルだなぁっと。
> うん。

 読んでくださってありがとうございますm(_ _)m 実はタイトルを褒められるのはかなり嬉しいです(笑)
 
> タイトルにあわせた冒頭でメルヘンっぽいなあ、ほのぼのだなと思いながら引き込まれて、で、段々ハードになっていく感じもよく、川上さんも倣も人物設定がしっかりしているし、いろんなところにちりばめられた伏線やら『』やら分かりやすくて面白かったです。

 ちょっと最初がとっつきにくいかなぁ、というのと、展開が急すぎるかな、と心配でしたが良かったです。この作品は一度完成したものを再度大幅リメイクしたので、人物設定は固まっていたかもしれません。
 
> 一番のお気に入りなポイントは、頭の中で話はできてるのに書くのが面倒ってところ。ああ分かるなあと思いました。

 そうですよね(笑)文中では倣はいとも簡単に文章に移してますが、でも実際には文章にするのはかなり難しいという(TωT)

> 倣が言葉では嘘をついても、気持ちに正直な感じがいいですね。。空言人と魔法使い、そのまま倣と川上の人間性のようなものにオーバーラップさせる構成がうまいなと。
> いやちょっとラスト暴走しすぎてる気がしなくもないけど、まぁこれは好みの問題でしょう。
>
 オーバーラップは狙いですので良かったです。しかし、後半ご指摘いただいているように若干作者が恣意的にし過ぎたかもしれませんねー。あんまりナチュラルではない。
 キャラがラストで暴走するのは芸風かもしれません(笑)僕の願望だろうか……(汗)もっと上手くなれば暴走無しにオチが付けれるようになるのでしょう、きっと。
 
>と感心したところに、辛口希望だと思い出したので、読み込みなおしてみました(笑)
>
> で、そうですね。。。。
>
> 後半にいくにつれてですが、心情の吐露がされすぎているんじゃないかなと思いました。読み手に想像の余地を残さないくらいに明快に種明かしがされてしまっているなあという印象です。張った伏線とのリンクが分かりやすいという意味では長所なのですが、やりすぎると作者の「こう読ませたい」という主張が強くなってしまって物語りからはみだしてしまうのでバランスが難しいところです。

 全く仰るとおりで 僕もそこが不味いかなぁと思いました。論理的矛盾を出さないようにというのがリメイクでの命題だったのですが、バランスが取れてませんね。精進します。

> 冒頭で別の小話で二人の心中を暗示するみたいな形を作っているので、そのお話のシーンなりをどこかに入れ込んで暗示という風にするという手もあるような気がします。あの伏線、あのラスト、という二人の頭の中にしかない物語を結局倣の心のつぶやきとか話で説明してしまっているわけで、……そのせいかもしれません。まっ、単に私が冒頭のお話の雰囲気が好みで二人のそれぞれの物語があのあとどうなるのか、展開は説明されているけど、お話としての形で読んでみたいというだけかもしれませんが。

 ははぁ、なるほど。物語が二つあるというのが多少面倒ですが、それは使える手ですな(笑) 倣の心情描写のみで川上の物語まで説明するというのはかなりキツイと自覚してます(-"-;)  初めは二百五十枚くらいの長編にしようかと思ってて、川上の物語だけは割と綿密に作ってたんで、川上の物語でなら70枚くらいの短編はかけたかもしれません。……倣の方は結構取ってつけた物語だったり(ぼそ)
>
> あとは、文章的なことですが、4章後半の男の車が突っ込む突っ込むシーン。雰囲気を味わって読んでいたときは気にならなかったんですが、ちゃんと読むとなんだかどこか変な気がするんですが。
>
>>ここで初めて倣はそちらの方を向いた。
>
> この一文付近です。この付近は三人称になってますね。でもその少し前まで、たしか倣の一人称…ぽい感じだったので、ここもてっきり倣が男を観察していると私は思っていて、この一文にぶつかって違和感をかんじました。
>

 今読み返してみましたが、確かに「ここで初めて倣はそちらの方を向いた」の一文要らないかもしれませんねー。リメイク前のなごりで残っているのか(汗)全体的に一人称に近い三人称で書いていますが、ここは倣の心情を描写したいあまり一人称に近寄り過ぎたかな。。。

> こんな感じで、たまにはねちこく、精神すさみがちのと〜みんでした。五割引くらいで読んでみたほうがいいかもですね(ぉぃ)それでは失礼します。

 鋭いご指摘ありがとうございました! 出来ればまたよろしくお願いします〜♪


投稿日: 2003年08月05日 21時 4分
投稿者てぃあら
Eメール
タイトル『空言人と魔法使い』の感想です!
URL
最近なにかと忙しくて、以前のように気楽に感想がかけなくなってしまったのですが、今回は「どこかの賞に応募する」ということでしたので、同志として力になりたくて(笑)駆けつけましたっ。←役立たずの可能性大v
プロ志向という点で、他の方よりも少し手厳しいことも書くかと思いますが、それは見込んでいる証拠だ≠ニ解釈して下さいね(爆)

どこの賞に応募するかでかなり評価が変わってくると思いますが、ライトノベル系にしては演出、魅せ方にまだまだ改善の余地があると思うし、文学系にしては心情と人間関係の変化・展開が雑過ぎる感じを受けました。
少ない言葉で的確に人物や状況を描いていく力はお持ちですし、またそれが沖田さんの持ち味だと思うのであまりゴチャゴチャと書き込むのはマイナスだと思いますが、書き手がもう少し丁寧に登場人物の行動と心情を想像して理解し、その上で読者に伝える要点だけを絞り込んでいくことが必要かと思われます。
冒頭の部分――レポートで始まる……というは良いアイデアだと思うのですが、誰かの感想にもあったように小説の書き方や内容に魅力を感じることが出来ず、もったいない気がしました。逆にこの部分でしっかり惹きつけておけば、中盤に細かい説明や複雑な過去を持ってきても、読者はしっかりとついてくると思います。
あと、後半の部分は賛否両論でしょうが自分的には勢いがあって好みです。文章技術云々よりも大切なことってありますよ、きっと。気になる点があるとすれば、前半のスタイリッシュさとのバランスが悪いということぐらいかな……でも見方によってはそれが武器だったりしますし、ね。
それぞれのセリフの中にも、沖田さんが日頃から恋愛やそれを含む人間関係全体に対して、深い部分を見ているんだなぁと感じることができました。
出した結論に対しては「まだまだ若いなぁ」という感想もあったりしますが(爆笑)

ともかく! 宝クジじゃないないけど、賞は出さなきゃ取れませんっ(爆)
プロを目指してお互い頑張りましょーvvv


投稿日: 2003年08月05日 22時49分
投稿者ASD
Eメール
タイトル感想:多分5人目(笑)
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あー、うー。
スレッドは出来ればひとつにまとめて欲しいんですけど……(汗)

というわけで、遅ればせながら感想です。
賞狙いということで、少々厳しめにいってみたいと思います(汗)
一応、ネタバレ有りということで、本編未読の方はご注意。



前作の感想で細かい指摘があがってたせいでしょうか
ジャンルが「現代モノ」になってましたが、
今回は素直にミステリと言っていいんじゃないでしょうかね。
謎解き要素等に関しては、特に論理的な飛躍や矛盾も無かったように思いますし
おおむねよくまとまっていたんじゃないかな、と思います。
お話のキモとして、心理学的・哲学的なネタを扱っていますが
その辺り、沖田さんご自身のその分野への興味のようなものが
窺い知れるようになってたんじゃないかな、という風に思いました(笑)
そういう意味では、そちら方面で色々と知識を吸収した成果というか
努力の形跡は充分に窺い知れるのですが
展開されている考察そのものが斬新だったり、
あるいは考察を展開している作者=沖田さんご自身の見識の深さ等が実感できたり
考察そのものに深い納得が寄せられるか、とかいう辺りは
異論を挟む余地は、まぁ色々ありそうだな、という気はしました(苦笑)
近年は森博嗣の影響か、この種の哲学的ミステリが結構流行っているような気がしますし
「やぱ富士」関連でも、過去にこういう作風の方がいらっしゃらなかったわけでもありませんので
そういう意味では、やや今更っぽい印象も無くはなかったかな、とも思います。
何にしても、作者のその辺りの知識やら含蓄やら、見識の奥行きの深さのようなものが
如実に問われるのは避けられないと思いますので
けっこう難しい分野に挑戦しているなぁ、という気はします(汗)


……とは言え、ミステリ的な側面や、あるいは作品中のテーマ的な考察に関して
とくに致命的なミスとかはなかったように思いますが
それよりもASD的に気になったのは、
むしろ現代ものとしての基本的なディティール部分、
リアリティを醸し出すための文章技術というか、文章面での演出というか、
そういう些末な部分に、極めて強い違和感を覚えてしまいました(汗)
過去にファンタジー作品でも似たような指摘を何度かした記憶がありますけどね。
ファンタジーやSFであれば、基本的には「異世界」ですので
リアリティの醸し出し方がちょっとズレた感じがしても
それはそれで「味」である、と言えたのですが
本作は現代物ですので、その辺の違和感を「味」と捉えるべきなのか、
それともズレと捉えるべきなのか、
その辺りビミョーに悩ましいなぁ、と思ってしまいました(汗)
うーむ……ひとつひとつ実例を挙げてもしょうがないんですけど
例えば喫茶店の情景を描写するのに、
どうしてお店のぱっと見の印象とか、直感的な雰囲気とかではなしに
床材や塗装仕上げのような、普通の人がまず着目しないような部分に
真っ先に着目した描写をするんでしょうか(爆)
これはあくまでも一例ですけど、
それ以外にも、「リアリティ」を読者に感じてもらうための目のつけどころが、
やっぱビミョーにおかしいような気がします(汗)

これが、ただズレているだけならまだしも、
本作の場合、作中に哲学・心理学的な要素が扱われているわけでして……。
哲学・心理学的に独自の視点をキャラクタに与えることで
その独自性と、読者の中にある通念的な常識との間の差異が
個々のキャラクタや、あるいは作品全体の「個性」として感じられるんだと思いますが
その差異を感じるための基準となる、作品世界のリアリズムそのものを
読者の立場からどう把握すればいいのか分からないが故に
個性が際立つどころか、作品全体に違和感がつきまとっているように思います(汗)
現状では、このズレを何とかして矯正すべきなのか、
あるいはもっと突き詰めて、作者の個性として昇華すべきなのか、
ちょっとASDからはアドバイスしかねるなぁ……というのが
現段階の率直な印象です(汗)

……まぁこういうところに目をつけるのは
ASDだけかも知れませんけどね……。


えーと、あとは細々としたツッコミを。
ストーリー面で少々腑に落ちなかったのは、ヒロインの元カレ関連の描写でしょうか。
ヒロインに裏切られてストーカー化するのはまだいいとして
それが何故通り魔的に無差別に轢き逃げをやらかしたりするのか、
その辺りの理由付けが、イマイチうまくいっていないような気がしました。
というか、彼のストーカー的な妄執が、主人公やヒロインに向かうのは理屈で説明出来ますが
無関係な第三者に向かうと、理屈では説明出来ないために
ミステリの領域を逸脱してホラーの領域に触れてしまうような気もしますし(苦笑)
何にせよ、おかしい人だから何をやってもオッケー、というのは
説明としては「逃げ」だと思いますし……(苦笑)
まぁホラーになって悪いとは申しませんが、ホラーテイストを盛り込むなら盛り込むで
その辺りの方向付け云々は一応意識しておいた方がいいかと。

それから、主人公とヒロインの間のビミョーな恋愛関係ですが、
やはり少々ぎこちなかったように思います。
っていうか、二人の恋愛がぎこちないのではなくて
「ぎこちない恋愛」に関する描写の仕方自体がぎこちないんじゃなかろーか、という気がします(爆)
この辺りは今一歩、こなれた書かれ方になっていて欲しかったな、と思いました。
あと、主人公の母親の自殺に関する云々が、やや未消化に終わったような気もしますが……。
うーむ、これはASDの読み込みが甘いのかも知れませんけど(汗)
何にせよ、かなり欲張って色んなテーマを詰め込んだような印象もありますし
ラストも一応ハッピーエンドになってますが
今一つすっきりした印象を受けなかったのはASDだけでしょうかねぇ……。
冷静に考えてみれば、冒頭のレポートなんかも
今一つ不自然というか、全体から見れば、少々おさまりが悪いというか、
これまた未消化な印象が無くもなかったり……。


まぁここまで色々苦言は申してきましたが
正直、若干未消化な印象はあるとは言え、特に致命的な欠陥は見あたらなかったように思います。
問題にすべきなのは、あともう一歩の表面的な表現力だと思うんですけどねぇ……。
ここ最近、小説の好みがミステリ方向にシフトしてきてたり
大学の勉強以外でも、色々と学術的な本なんかも読んでいるみたいですけど
むしろ、学術的な知識や論理的な思考能力を鍛えることよりも
感性を磨く、情緒を磨くという方向で、表現力を充実させる事が必要なんじゃないのかなー、と
勝手に分析してみたり……(爆)


……あー、そうそう、最後にひとつ、タイトルに関するツッコミを。
「空言人」というのは、さすがにヒネり過ぎじゃなかろうか、という気がします(苦笑)
そもそも「空言人」というのが何なのか、意味不明です(苦笑)
まぁ意味に関しては、作中で説明されてますし、
言われてみれば字面通りの意味で、何だそういう事か、てな感じですが
どのみち作中の説明を待たないと、大半の読者は何のことかさっぱり分からないと思いまし
そもそも、意味が分かっても耳慣れない語句には違いないですし……(苦笑)
こういうタイトルだと、どうしても「タイトルに関する興味」というものも生まれてきますが
「空言人」と「魔法使い」にどんな関係があるんだろう、という疑問よりも以前に
「空言人」とはなんぞや、という疑問の方が優先しちゃうような気がしますので
その点は把握しておいた方がいいと思います。
まぁタイトル以外にも、この作品には色々謎がありますが
そんな余計なところまで凝ってもらわなくてもなー、というのがASDの率直な印象です(爆)
改稿前の「天邪鬼」か、作中の記述に照らし合わせれば
「嘘つき」でも構わないんじゃないでしょうかねぇ……。
というか、むしろ作中での使い方を考えれば、
説明無しで意味の通る語句であるべきなのでは、と思うんですけど……(汗)
このタイトルのセンスもまた、上記のズレ・違和感云々と
関係なくもないような気がするんですけど、どーなんでしょうかね?(爆)
内容との関連を考えなければ、印象深いタイトルだとは思うのですが……。



……以上、結局オチらしいオチのない感想でした(爆)


投稿日: 2003年08月05日 23時 3分
投稿者きぁ
Eメール
タイトル横レス。
URL
スレッド崩壊させてすみません・・・。(滝汗)


投稿日: 2003年08月05日 23時51分
投稿者
Eメール
タイトルRe: 横レス。
URL
>スレッド崩壊させてすみません・・・。(滝汗)

その張本人です。
すみません。


投稿日: 2003年08月07日 00時12分
投稿者沖田来々
Eメールkushiomuretu@yahoo.co.jp
タイトルRe: 感想:多分5人目(笑)
URLhttp://www.geocities.co.jp/Bookend/7906/
>あー、うー。
>スレッドは出来ればひとつにまとめて欲しいんですけど……(汗)
>
>というわけで、遅ればせながら感想です。
>賞狙いということで、少々厳しめにいってみたいと思います(汗)
>一応、ネタバレ有りということで、本編未読の方はご注意。
>
なんていうか、毎度のように感想を頂いて感謝いたします。毎回ASDさんの感想がこの掲示板に出ると「来たか……」とラスボスに挑む勇者のような心境になります、マジで(笑)今回は特に「新人賞へ出す」と明記したため、感謝感激とともに戦々恐々です(汗)かなりの長文、気合入れて読ませて頂きます♪

>
>
>前作の感想で細かい指摘があがってたせいでしょうか
>ジャンルが「現代モノ」になってましたが、
>今回は素直にミステリと言っていいんじゃないでしょうかね。

そうですね。前回結構「ミステリとはなんぞや」という部分の話題が出たので、少し弱気になりました(笑)論理的な矛盾等が少なかったというのは僕にしては快挙であって、大変うれしいです。やはり一度リメイクを加えたのがよかったでしょうかね。

>謎解き要素等に関しては、特に論理的な飛躍や矛盾も無かったように思いますし
>おおむねよくまとまっていたんじゃないかな、と思います。
>お話のキモとして、心理学的・哲学的なネタを扱っていますが
>その辺り、沖田さんご自身のその分野への興味のようなものが
>窺い知れるようになってたんじゃないかな、という風に思いました(笑)
>そういう意味では、そちら方面で色々と知識を吸収した成果というか
>努力の形跡は充分に窺い知れるのですが
>展開されている考察そのものが斬新だったり、
>あるいは考察を展開している作者=沖田さんご自身の見識の深さ等が実感できたり
>考察そのものに深い納得が寄せられるか、とかいう辺りは
>異論を挟む余地は、まぁ色々ありそうだな、という気はしました(苦笑)

受験で抑圧されていた興味が噴出し、読み漁っている最中です(汗)そのせいか多少暴走したかもしれません。押し付け気味なのは自覚してます。もう少し知識が入ってくると安定するでしょうか。

>近年は森博嗣の影響か、この種の哲学的ミステリが結構流行っているような気がしますし
>「やぱ富士」関連でも、過去にこういう作風の方がいらっしゃらなかったわけでもありませんので
>そういう意味では、やや今更っぽい印象も無くはなかったかな、とも思います。
>何にしても、作者のその辺りの知識やら含蓄やら、見識の奥行きの深さのようなものが
>如実に問われるのは避けられないと思いますので
>けっこう難しい分野に挑戦しているなぁ、という気はします(汗)
>
森博嗣はだいぶ前にコンプリート(笑)してるので、影響も少しは薄れたかなと思いますが、似たタイプの作家を好んでいることには変わりないですからねー。最近は少し友人(文学部ですしね・笑)に勧められた違うタイプのも読んで、そういうのもいいなと思いますが。

>
>……とは言え、ミステリ的な側面や、あるいは作品中のテーマ的な考察に関して
>とくに致命的なミスとかはなかったように思いますが
>それよりもASD的に気になったのは、
>むしろ現代ものとしての基本的なディティール部分、
>リアリティを醸し出すための文章技術というか、文章面での演出というか、
>そういう些末な部分に、極めて強い違和感を覚えてしまいました(汗)
>過去にファンタジー作品でも似たような指摘を何度かした記憶がありますけどね。
>ファンタジーやSFであれば、基本的には「異世界」ですので
>リアリティの醸し出し方がちょっとズレた感じがしても
>それはそれで「味」である、と言えたのですが
>本作は現代物ですので、その辺の違和感を「味」と捉えるべきなのか、
>それともズレと捉えるべきなのか、
>その辺りビミョーに悩ましいなぁ、と思ってしまいました(汗)
>うーむ……ひとつひとつ実例を挙げてもしょうがないんですけど
>例えば喫茶店の情景を描写するのに、
>どうしてお店のぱっと見の印象とか、直感的な雰囲気とかではなしに
>床材や塗装仕上げのような、普通の人がまず着目しないような部分に
>真っ先に着目した描写をするんでしょうか(爆)
>これはあくまでも一例ですけど、
>それ以外にも、「リアリティ」を読者に感じてもらうための目のつけどころが、
>やっぱビミョーにおかしいような気がします(汗)
>

そ、そういえば何故か「木製の床」とか「塗装が」とかに注目してしまう(汗)確かにリアリティの表現がズレている……そうか、ぱっとした印象から入っていくほうが良く伝わるか。おお、目から鱗が(阿呆)実際、書いてても風景描写はやりにくいですからね。自分の頭の中にそもそもイメージできていないのかも。性格上、建物の内装とかに興味が持てないので、その辺りが原因かもしれない(汗)努力。

>これが、ただズレているだけならまだしも、
>本作の場合、作中に哲学・心理学的な要素が扱われているわけでして……。
>哲学・心理学的に独自の視点をキャラクタに与えることで
>その独自性と、読者の中にある通念的な常識との間の差異が
>個々のキャラクタや、あるいは作品全体の「個性」として感じられるんだと思いますが
>その差異を感じるための基準となる、作品世界のリアリズムそのものを
>読者の立場からどう把握すればいいのか分からないが故に
>個性が際立つどころか、作品全体に違和感がつきまとっているように思います(汗)
>現状では、このズレを何とかして矯正すべきなのか、
>あるいはもっと突き詰めて、作者の個性として昇華すべきなのか、
>ちょっとASDからはアドバイスしかねるなぁ……というのが
>現段階の率直な印象です(汗)
>
たぶん、風景はびしっと書いて、キャラの思考や視点のズレみたいなのを売り物にしていくのがいいだろうと思います(汗)そもそも最近現代モノを書きたがる理由の一つにファンタジーのように世界観を意識させない分、キャラの心情に読者の意識が向くだろうというのがありますので、世界に違和感があってはならんのです(汗)

>
>えーと、あとは細々としたツッコミを。
>ストーリー面で少々腑に落ちなかったのは、ヒロインの元カレ関連の描写でしょうか。
>ヒロインに裏切られてストーカー化するのはまだいいとして
>それが何故通り魔的に無差別に轢き逃げをやらかしたりするのか、
>その辺りの理由付けが、イマイチうまくいっていないような気がしました。
>というか、彼のストーカー的な妄執が、主人公やヒロインに向かうのは理屈で説明出来ますが
>無関係な第三者に向かうと、理屈では説明出来ないために
>ミステリの領域を逸脱してホラーの領域に触れてしまうような気もしますし(苦笑)
>何にせよ、おかしい人だから何をやってもオッケー、というのは
>説明としては「逃げ」だと思いますし……(苦笑)
>まぁホラーになって悪いとは申しませんが、ホラーテイストを盛り込むなら盛り込むで
>その辺りの方向付け云々は一応意識しておいた方がいいかと。
>
うーん、そうですね。物語の論理の上で一番苦労したのが元カレの立場と行動ですし、こじ付けが残ってます。もっと明快に納得できる設定が考え付けばいいんですけど。「ホラーになってんぞ!」については確か前作でも指摘されましたね(笑)まったく仰るとおりで、おかしい人だから論理的に説明できない行動もオッケーという考えがちらほら見えますね。ホラーは書いたことないので向いてるかどうかわかりませんが、一度書いてみるのもいいですね。


>それから、主人公とヒロインの間のビミョーな恋愛関係ですが、
>やはり少々ぎこちなかったように思います。
>っていうか、二人の恋愛がぎこちないのではなくて
>「ぎこちない恋愛」に関する描写の仕方自体がぎこちないんじゃなかろーか、という気がします(爆)
>この辺りは今一歩、こなれた書かれ方になっていて欲しかったな、と思いました。
>あと、主人公の母親の自殺に関する云々が、やや未消化に終わったような気もしますが……。
>うーむ、これはASDの読み込みが甘いのかも知れませんけど(汗)
>何にせよ、かなり欲張って色んなテーマを詰め込んだような印象もありますし
>ラストも一応ハッピーエンドになってますが
>今一つすっきりした印象を受けなかったのはASDだけでしょうかねぇ……。
>冷静に考えてみれば、冒頭のレポートなんかも
>今一つ不自然というか、全体から見れば、少々おさまりが悪いというか、
>これまた未消化な印象が無くもなかったり……。
>
まったくそのとおりですね(笑)<ぎこちない恋愛の書き方がぎこちない あと未消化の部分ですが、頂いた感想を読んでいるとやはり物語とのリンクのさせかたが少なかったからかな、と思います。現在74枚で大抵の新人賞の上限である80枚までもう少しありますから、今一度書き直す所存。

>
>まぁここまで色々苦言は申してきましたが
>正直、若干未消化な印象はあるとは言え、特に致命的な欠陥は見あたらなかったように思います。
>問題にすべきなのは、あともう一歩の表面的な表現力だと思うんですけどねぇ……。
>ここ最近、小説の好みがミステリ方向にシフトしてきてたり
>大学の勉強以外でも、色々と学術的な本なんかも読んでいるみたいですけど
>むしろ、学術的な知識や論理的な思考能力を鍛えることよりも
>感性を磨く、情緒を磨くという方向で、表現力を充実させる事が必要なんじゃないのかなー、と
>勝手に分析してみたり……(爆)
>
じゃああれかな、最近読んでる村上春樹なんかは有効かもしれません(笑)まだ二冊しか読んでませんが、比喩とかの表現に感心しきりです。またそのうち影響が現れてくることでしょう(苦笑)

>
>……あー、そうそう、最後にひとつ、タイトルに関するツッコミを。
>「空言人」というのは、さすがにヒネり過ぎじゃなかろうか、という気がします(苦笑)
>そもそも「空言人」というのが何なのか、意味不明です(苦笑)
>まぁ意味に関しては、作中で説明されてますし、
>言われてみれば字面通りの意味で、何だそういう事か、てな感じですが
>どのみち作中の説明を待たないと、大半の読者は何のことかさっぱり分からないと思いまし
>そもそも、意味が分かっても耳慣れない語句には違いないですし……(苦笑)
>こういうタイトルだと、どうしても「タイトルに関する興味」というものも生まれてきますが
>「空言人」と「魔法使い」にどんな関係があるんだろう、という疑問よりも以前に
>「空言人」とはなんぞや、という疑問の方が優先しちゃうような気がしますので
>その点は把握しておいた方がいいと思います。
>まぁタイトル以外にも、この作品には色々謎がありますが
>そんな余計なところまで凝ってもらわなくてもなー、というのがASDの率直な印象です(爆)
>改稿前の「天邪鬼」か、作中の記述に照らし合わせれば
>「嘘つき」でも構わないんじゃないでしょうかねぇ……。
>というか、むしろ作中での使い方を考えれば、
>説明無しで意味の通る語句であるべきなのでは、と思うんですけど……(汗)
>このタイトルのセンスもまた、上記のズレ・違和感云々と
>関係なくもないような気がするんですけど、どーなんでしょうかね?(爆)
>内容との関連を考えなければ、印象深いタイトルだとは思うのですが……。
>
タイトルはねぇ……苦肉の策なんですよね(笑)しかし「空言人」通じませんかね? いやまぁ現に通じてないんですけど(汗)タイトルへの凝り性がやり過ぎたかな……。天邪鬼は「これって天邪鬼か?」という指摘を受けまして、僕も違うと納得してしまったので没になりました(笑)

確かに「空言人」と「魔法使い」という組み合わせをタイトルにしたいんであって、空言人だけに注目があつまっては困ります。センス……ここで素直に「嘘つき」を選べない辺りでしょうか?(爆)整合性に対する感覚が鈍いか。

>
>
>……以上、結局オチらしいオチのない感想でした(爆)

非常に詳細&長文による感想、ありがとうございました!!


投稿日: 2003年08月07日 00時 7分
投稿者沖田来々
Eメールkushiomuretu@yahoo.co.jp
タイトルてぃあらさんありがとうございます!
URLhttp://www.geocities.co.jp/Bookend/7906/
>最近なにかと忙しくて、以前のように気楽に感想がかけなくなってしまったのですが、今回は「どこかの賞に応募する」ということでしたので、同志として力になりたくて(笑)駆けつけましたっ。←役立たずの可能性大v
>プロ志向という点で、他の方よりも少し手厳しいことも書くかと思いますが、それは見込んでいる証拠だ≠ニ解釈して下さいね(爆)
>
読んでくださってありがとうございます!m(_ _)m 感想がたくさん頂けて今日は幸せです(笑)感想は好評でも不評でもモチベーションが上がってきますよねー♪ 僕もまた感想書きたいと思います!

>どこの賞に応募するかでかなり評価が変わってくると思いますが、ライトノベル系にしては演出、魅せ方にまだまだ改善の余地があると思うし、文学系にしては心情と人間関係の変化・展開が雑過ぎる感じを受けました。

文学系、と言われるとちょっとわかりませんが、この作品はライトノベル仕様では作ってません。最近は専らミステリづいていますので、その辺りの新人賞を意識して書きました。心理描写がやはり難しく、いまいち書ききれなかったのでこういった指摘はあるだろうなぁ、と思ってました。精進いたします。

>少ない言葉で的確に人物や状況を描いていく力はお持ちですし、またそれが沖田さんの持ち味だと思うのであまりゴチャゴチャと書き込むのはマイナスだと思いますが、書き手がもう少し丁寧に登場人物の行動と心情を想像して理解し、その上で読者に伝える要点だけを絞り込んでいくことが必要かと思われます。

文章については、小説を書き始めた当初から「情景が浮かばない」と指摘され続け、未だ課題です。冒頭辺りでは意識して気をつけていたものが、後半になるともうタガが外れてしまいます。まぁじっくり矯正するしかないのでしょうが。

>冒頭の部分――レポートで始まる……というは良いアイデアだと思うのですが、誰かの感想にもあったように小説の書き方や内容に魅力を感じることが出来ず、もったいない気がしました。逆にこの部分でしっかり惹きつけておけば、中盤に細かい説明や複雑な過去を持ってきても、読者はしっかりとついてくると思います。

レポートの物語。特に倣の方は手抜きだったと思います(汗)もう少し長くしても良かったかな……。次のリメイクで直したいです。

>あと、後半の部分は賛否両論でしょうが自分的には勢いがあって好みです。文章技術云々よりも大切なことってありますよ、きっと。気になる点があるとすれば、前半のスタイリッシュさとのバランスが悪いということぐらいかな……でも見方によってはそれが武器だったりしますし、ね。

前半と後半の継ぎ目をいかに消そうかと苦心しました。後半のシビアな辺りが書きたくて、でも前半の軽いノリも捨てがたかったので。結局は上で書いた読者へ分かりやすく伝える文章力かなぁ、と思います。

>それぞれのセリフの中にも、沖田さんが日頃から恋愛やそれを含む人間関係全体に対して、深い部分を見ているんだなぁと感じることができました。
>出した結論に対しては「まだまだ若いなぁ」という感想もあったりしますが(爆笑)
>
深いというか、見方が斜めなのは自覚してます(笑)当方現在18歳!(爆)

>ともかく! 宝クジじゃないないけど、賞は出さなきゃ取れませんっ(爆)
>プロを目指してお互い頑張りましょーvvv

ありがとうございました! またチャットでお会いしましょう〜♪(^ _ ^)/~~


投稿日: 2003年08月19日 20時10分
投稿者砂時
Eメールeaab7622@mb.infoweb.ne.jp
タイトル砂時より感想
URL
こんばんは、砂時です
夏休みになったのに色々と忙しくて、感想を書くのも途切れ途切れだったんですが
ちょっとずつ書いていこうということで、感想をお届けに参りました

この作品はライトノベルではなくてミステリーだそうですね
とりあえず一度読んでみて、ちょっと読みにくいかなと率直に思いました
この読みにくさがミステリーの表現ではないかとも思いましたけど、違うんですね
読みにくいというのは、正確には文章の読みにくさではなくて
なんというか、心情描写部分についてなんですけど
一番気になったのは、犯罪街道一直線の川上さんの元彼氏
どう考えても行動に脈絡がない気がするんですよね
設定的に危ない人だから問題ない、と言えばそれまでですが
彼の描写をどういう方向であれ増やしてやれば、物語がさらに深くなるように思えます
ミステリーは書いたことないので、この意見はややあてにならないとは思いますが

最初のレポート部分は、発想として面白かったと思います
ただ、文章として面白かったかどうかは微妙ではないかと
ここで魅力的な文章を置くことができれば、もっと面白いと思うんですが

あと、物語後半の部分なんですけど
アパートの事件から、かなりの時間が経っていますよね
アクションではないから、相手が車で突っ込んでくるという表現は難しいですけど
状況的にもう少しくらい切羽詰らせてもいいんじゃないかなと思いました
正当防衛を利用して相手を殺すというアイディアはまあシンプルですし
逃走中に思いついた、ってわけでもないし
彼女とのやり取りも、短い間で終るようなものだったし
そう考えると、相手を携帯で弄びながら川上さんの「実験」の延長
つまり、主人公と彼との対話なんてこともできたかもしれません
なんにせよミステリーだから、流れ的にやってはいけないこともあるのでしょうけど

そういうわけで、感想でした
どこかの賞に出すんですよね。ぜひ頑張ってくださいね


投稿日: 2003年08月21日 00時11分
投稿者沖田来々
Eメールkushiomuretu@yahoo.co.jp
タイトルRe: 砂時より感想
URLhttp://www.geocities.co.jp/Bookend/7906/
>こんばんは、砂時です
>夏休みになったのに色々と忙しくて、感想を書くのも途切れ途切れだったんですが
>ちょっとずつ書いていこうということで、感想をお届けに参りました
>
 感想ありがとうございます! 僕のほうも少し忙しくて感想が途切れがちですが、ぼちぼち書かなくてはいけませんね。

>この作品はライトノベルではなくてミステリーだそうですね
>とりあえず一度読んでみて、ちょっと読みにくいかなと率直に思いました
>この読みにくさがミステリーの表現ではないかとも思いましたけど、違うんですね
>読みにくいというのは、正確には文章の読みにくさではなくて
>なんというか、心情描写部分についてなんですけど
>一番気になったのは、犯罪街道一直線の川上さんの元彼氏
>どう考えても行動に脈絡がない気がするんですよね
>設定的に危ない人だから問題ない、と言えばそれまでですが
>彼の描写をどういう方向であれ増やしてやれば、物語がさらに深くなるように思えます
>ミステリーは書いたことないので、この意見はややあてにならないとは思いますが
>
 そうですね、ライトノベルじゃないというか、想定している新人賞がライトノベル系ではない、という所でしょうか。読みやすくて面白いもんは誰が読んでも面白いと思いますし。
 結構感想を頂けた今回ですが、大体要約すると心情描写が読みにくい、ということかもしれません。特に『男』(名前無しという・笑)の行動のおかしさが目立つようですね。
 出すのは年末なので、それまでにじっくり直したいと思います。

>最初のレポート部分は、発想として面白かったと思います
>ただ、文章として面白かったかどうかは微妙ではないかと
>ここで魅力的な文章を置くことができれば、もっと面白いと思うんですが
>
 そうそう、ここも不評ですね……頑張ります。短編並のネタを二つ出さないと書けない難儀な部分でもあるんですけど(笑)

>あと、物語後半の部分なんですけど
>アパートの事件から、かなりの時間が経っていますよね
>アクションではないから、相手が車で突っ込んでくるという表現は難しいですけど
>状況的にもう少しくらい切羽詰らせてもいいんじゃないかなと思いました
>正当防衛を利用して相手を殺すというアイディアはまあシンプルですし
>逃走中に思いついた、ってわけでもないし
>彼女とのやり取りも、短い間で終るようなものだったし
>そう考えると、相手を携帯で弄びながら川上さんの「実験」の延長
>つまり、主人公と彼との対話なんてこともできたかもしれません
>なんにせよミステリーだから、流れ的にやってはいけないこともあるのでしょうけど
>
 そうか、会話するってのはいいアイディアですね! シメシメ……_ φ( ̄ー ̄ )
 ミステリとは言ってもそんなに厳密にするつもりはないので(笑)OKです。ライトノベルのほとんどはミステリと言ってもいいと思いますし。むしろそういう余剰に力を入れたい……まだ枚数ありますので参考にさせて貰います!m(_ _)m

>そういうわけで、感想でした
>どこかの賞に出すんですよね。ぜひ頑張ってくださいね

 はい、頑張ります!(丿>ロ_<、)Y


投稿日: 2003年10月20日 04時37分
投稿者健人
Eメールsogill@mint.freemail.ne.jp
タイトル感想7人目…?
URL
『空言人と魔法使い』読ませていただきました。
前の人とかなり間空いちゃってますが、感想書かせてもらいます(^^;)

このお話、最初から最後までとてもスムーズに読めました。
読んでるうちに隠されてる倣と川上の過去やレポートの短編小説の続きも気になってきたし、それらが明かされていく過程がとても面白かったです。
紙の上でしかなかったそれぞれの話が、現実世界にリンクして一つに繋がっていく…作者さんがよく考えていて、しかもそれが上手にまとめられていますね。僕もこんなおもしろい展開の作品を書けるようになりたいと思いました。いや、ホント(笑)

タイトルについてですが、僕はコレで惹かれた奴ですので…(^^;)
「空言人」というのも最初から知っていたわけではないのですが、字で大体予想できたので僕としてはOKです(笑)ただ、普通の人には少し分かりにくいかな〜とも思いました。かなり初めのほうで意味の説明が出てくるのなら、特に問題は無いと思いますが…。

あらすじも惹かれた要素でした。
「短編小説で短編小説を書いてる二人の事を書くなんて面白そうだな」と思ったのがスクロールしていて読んでみようと思ったきっかけです(笑)まさか、最後に行くにつれてあんな感じになるとは思ってもいなかったですが…(汗)


辛口でという事ですので、気になった点は全部出してみようかと…(汗)

まず一つは、やっぱり川上の元彼が初めて登場したシーンですかね…。
それまで謎多くも普段通りの生活が続いていたところで急に日常が壊れるという点では、かなり健人好みの展開ですので問題は無いんですが(笑)、彼の行動の意味不明さが、本当に意味不明のまま終わってる気が……ただのストーカーであれはやり過ぎではないかと思います(汗)ストーカーが行き過ぎて精神錯乱者になっているというのなら、あれで妥当な表現かと。
あの事件の内容をソフトに変えるか、もう少し彼の人物設定を危なくすれば違和感は無いかな〜とか思いました(^^;)

それと、最後の色々な伏線が解明されていく時は、少しペースが速いな〜と感じました。
謎が残るのが好きじゃない性質なんで色々と説明されるのはいいんですが、たくさんのことが一気に明かされたので、読んでる時にはちょっと前に戻ったりしてました。この時はもう少しテンポを緩めた方がよかったと思います。
まあ、これは自分にも言える事だからちょっと自爆だったり…(苦笑)

これは個人的な意見ですが、倣の『嘘つきっぷり』を話の筋以外の時にももう少し出して欲しかったです。そうすれば最後の方での嘘の重みも増すのではないかと思ってみたり…(汗)
あと、これは自分の読みが浅いだけかもしれませんが、「――あなたは、嘘つきね」と川上が言った理由がよく分からなかったな…と(^^;)

それと、最後のストーキング解決方法(正当防衛をでっち上げるという方法)が現実的過ぎるような気がしたので、現実で可能な範囲で読者の意外性を突くような方法だったらもっと面白かったかもと思いました。そんな偉そうな事を言うだけで、具体例は何一つ挙げられないのですが…(汗)すみません…。
もちろん、今のままでも十分面白かったので、ふと頭をよぎった提案のようなものだと思っていてください(^^;)ゞ

最後にもう一つ。
途中で、幾つか体言止めの表現が気になる箇所がありました。詳しく言い難いんですけど…なんていうか、読んでいて急制動がかかるような気分でした。これは作者様の好みもあるので、沖田さんがいいと思うなら変える必要は無いかと思いますけど。
まあ、これも自分にも言えることなんですがね…(泣)


長々と書いてしまいましたが、僕が気になった点はこれぐらいでした。
全体的にかなりよくまとまっていて、読んでいてとても面白かったです。
大変失礼なことなんですが、実はこの作品を読み始める時はコレを読みながら眠ろうと思っていたのです(大汗)でも、気付いたらそのまま布団の中で二回読んでしまっていました…。確か、外が明るくなってたなあ……(笑)
本当に失礼な事実ですが、それぐらいに時間を忘れて読んでいたのです(^^;)ゞ
その日の睡眠時間が二時間になってバイトでヒィヒィ言ってたのはここだけの話…(苦笑)

どこかの賞に応募するということで…大変だとは思いますが頑張ってください。
以上、健人からの感想でした。


投稿日: 2003年10月26日 02時13分
投稿者沖田
Eメールkushiomuretu@yahoo.co.jp
タイトル健人さんありがとうございます♪
URLhttp://www.geocities.co.jp/Bookend/7906/
 早くも二作目の感想を頂いてしまってどうもありがとうございますm(_ _)m どうにも私生活が切羽詰っておりますので遅れるかもしれませんが、必ず感想書かせていただきます! 企画短編に参加なさったようなので少なくともそこでは。

>このお話、最初から最後までとてもスムーズに読めました。
>読んでるうちに隠されてる倣と川上の過去やレポートの短編小説の続きも気になってきたし、それらが明かされていく過程がとても面白かったです。
>紙の上でしかなかったそれぞれの話が、現実世界にリンクして一つに繋がっていく…作者さんがよく考えていて、しかもそれが上手にまとめられていますね。僕もこんなおもしろい展開の作品を書けるようになりたいと思いました。いや、ホント(笑)
>
 ありがとうございます♪ 自分としてはまだまだオーバーラップの仕方が不味いかと思ってましたが……気に入っていただけて恐縮です(*´ー`)

>タイトルについてですが、僕はコレで惹かれた奴ですので…(^^;)
>「空言人」というのも最初から知っていたわけではないのですが、字で大体予想できたので僕としてはOKです(笑)ただ、普通の人には少し分かりにくいかな〜とも思いました。かなり初めのほうで意味の説明が出てくるのなら、特に問題は無いと思いますが…。
>
 タイトル……『嘘つきと魔法使い』とかにしようかとも思いますが、それだとレポートの物語に出てくる『空言人』の表記を『嘘つき』にしなくちゃならないんですよねぇ……とか、いろいろ悩んでます(笑) 

>あらすじも惹かれた要素でした。
>「短編小説で短編小説を書いてる二人の事を書くなんて面白そうだな」と思ったのがスクロールしていて読んでみようと思ったきっかけです(笑)まさか、最後に行くにつれてあんな感じになるとは思ってもいなかったですが…(汗)
>
 設定的には少し厳しいのを自覚してますが……(笑)でも実際、僕の大学でもそういう授業がシラバス見てるとちらほら……何を学ばすつもりなのか理解できませんが(爆)
>
>辛口でという事ですので、気になった点は全部出してみようかと…(汗)
>
>まず一つは、やっぱり川上の元彼が初めて登場したシーンですかね…。
>それまで謎多くも普段通りの生活が続いていたところで急に日常が壊れるという点では、かなり健人好みの展開ですので問題は無いんですが(笑)、彼の行動の意味不明さが、本当に意味不明のまま終わってる気が……ただのストーカーであれはやり過ぎではないかと思います(汗)ストーカーが行き過ぎて精神錯乱者になっているというのなら、あれで妥当な表現かと。
>あの事件の内容をソフトに変えるか、もう少し彼の人物設定を危なくすれば違和感は無いかな〜とか思いました(^^;)
>
 この作品で一番指摘が多かった箇所ですね。新人賞に向けて現在リメイク中ですので、そこはしっかりと考えたいと思います。うーん、もう少し男についての説明や回想を増やせばいいかなぁ。 

>それと、最後の色々な伏線が解明されていく時は、少しペースが速いな〜と感じました。
>謎が残るのが好きじゃない性質なんで色々と説明されるのはいいんですが、たくさんのことが一気に明かされたので、読んでる時にはちょっと前に戻ったりしてました。この時はもう少しテンポを緩めた方がよかったと思います。
>まあ、これは自分にも言える事だからちょっと自爆だったり…(苦笑)
>
 言い訳ですが、少し枚数が厳しかったのです(汗)送ろうとしている新人賞は80枚なのでもう少し長く出来そうですが、それは他の修正部分で消費されそう……100枚くらいがちょうどいいプロットだったんでしょうねぇ。。。

>これは個人的な意見ですが、倣の『嘘つきっぷり』を話の筋以外の時にももう少し出して欲しかったです。そうすれば最後の方での嘘の重みも増すのではないかと思ってみたり…(汗)
>あと、これは自分の読みが浅いだけかもしれませんが、「――あなたは、嘘つきね」と川上が言った理由がよく分からなかったな…と(^^;)
>
>それと、最後のストーキング解決方法(正当防衛をでっち上げるという方法)が現実的過ぎるような気がしたので、現実で可能な範囲で読者の意外性を突くような方法だったらもっと面白かったかもと思いました。そんな偉そうな事を言うだけで、具体例は何一つ挙げられないのですが…(汗)すみません…。
>もちろん、今のままでも十分面白かったので、ふと頭をよぎった提案のようなものだと思っていてください(^^;)ゞ
>
 いやいや、二つとも思わず頷いてしまうご指摘にございます(笑) うーん、でも後者はすぐには思いつきませんねー(笑) 倣は男が警察に捕まれば(もしくは男が鈴の犯罪を暴露するために警察に駆け込めば)、鈴が警察に捕まってしまうと思っているので、どうにかして男の口を封じつつ、しかもストーカー行為を止めさせなくてはならないのです。うーむ、ここらでとびきりの『嘘』で解決出来れば物語的にかなりいいのですが……100枚あればいけるかなぁ……この新人賞に落ちたら100枚でリメイクしようかなぁ(ぶつぶつ)

>最後にもう一つ。
>途中で、幾つか体言止めの表現が気になる箇所がありました。詳しく言い難いんですけど…なんていうか、読んでいて急制動がかかるような気分でした。これは作者様の好みもあるので、沖田さんがいいと思うなら変える必要は無いかと思いますけど。
>まあ、これも自分にも言えることなんですがね…(泣)
>
 あ、体言止め好きなんですよ(笑)しかし文章の流れを考えなくてはいけませんでしたな。
>
>長々と書いてしまいましたが、僕が気になった点はこれぐらいでした。
>全体的にかなりよくまとまっていて、読んでいてとても面白かったです。
>大変失礼なことなんですが、実はこの作品を読み始める時はコレを読みながら眠ろうと思っていたのです(大汗)でも、気付いたらそのまま布団の中で二回読んでしまっていました…。確か、外が明るくなってたなあ……(笑)
>本当に失礼な事実ですが、それぐらいに時間を忘れて読んでいたのです(^^;)ゞ
>その日の睡眠時間が二時間になってバイトでヒィヒィ言ってたのはここだけの話…(苦笑)
>
>どこかの賞に応募するということで…大変だとは思いますが頑張ってください。
>以上、健人からの感想でした。

 いやー、なんか褒めていただけて幸せでした(笑) ご指摘があったように、まだまだ未熟ですが結構好きな作品なので嬉しいです。新人賞に向けてリメイク中なので、感想が頂けてとても参考になりました。ありがとうございましたーー(≧∇≦)